検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:134,977 hit

6-4、やっぱりホラーハウス? ページ42

その日の夜。
やはり1人では眠れないようで、再び侑李の部屋に集まった年下組。

侑李はこれからも毎日来るだろうと予想し、
自分の部屋を一番大きくてベッドが2つ置いてある部屋に移動した。



安心して皆が眠るなか、圭人だけは変に目が冴えていた。



圭人「眠れない…」



ぽつりと呟いて寝返りを打つと、廊下から足音が聞こえてきた。
最初は誰かがトイレにでも起きたのかと思っていたが、ドアが開く音もしなかったと気が付く。



圭人「…どうしよう、泥棒だったら…」



不安になって隣に寝ている裕翔を起こそうとすると、ひたひたという足音はどんどん部屋に近づいてくる。

ふと、その足音が人のものではないかもしれないという考えが過り、圭人は慌てて裕翔を揺さぶった。



圭人「起きて!ゆーと、起きてよ!!」



必死に声をかけて揺さぶるが、裕翔はスヤスヤと眠ったままだ。



圭人「起きて!ねぇ、みんな起きてっ…!」



涼介と侑李のことも起こそうとするが、裕翔と同じように眠り続けたまま。
明らかにおかしいその様子に、圭人はパニックになっていた。



圭人「どうしよう、どうしよう…!」



他の部屋に助けを求めようとドアノブに手を掛けようとする。
と、圭人がドアノブに触れる前に、扉がギィ、と音を立てゆっくりと開いた。



その向こうから、白い着物を着たおばあさんがこちらをじっと覗いていた。














圭人「ホントだって!白い着物のおばあさんが立ってたんだよ!みんなのこと起こそうとしたのに、全然起きなくてっ…」



翌朝、圭人が寝ぼけ眼のメンバーに昨日の夜のことを必死に説明していた。



圭人「やっぱりこの別荘出るんだよ!けーと見たんだよ、ホントだって!!」


涼介「落ち着けよ、起こしたって言うけど…全然身に覚えないし」


圭人「だから!!揺らしても叩いても、みんな起きなかったんだって!!」



いつになく熱くなっている圭人を宏太がなだめる。



宏太「顔色悪いよ。睡眠薬あげるから、もうひと眠りしてきな?」


圭人「……ん…でもあの部屋…」


侑李「しょうがないなぁ、僕が付いててあげるから」



しゅん、としている圭人を連れて侑李が部屋へ向かうと、入れ違いにパタパタと雄也が走ってきた。



雄也「ねぇ誰か来てよ!向こうの階段水浸しなんだけど…て、天井がっ…」



しどろもどろになっている雄也に着いて行くと、天井を指さされる。

そこには、顔の様な形のシミができていた。

・→←・



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (59 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
161人がお気に入り
設定タグ:Hey!Say!JUMP , 有閑倶楽部
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:真波 | 作成日時:2017年9月21日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。