6-4、やっぱりホラーハウス? ページ42
その日の夜。
やはり1人では眠れないようで、再び侑李の部屋に集まった年下組。
侑李はこれからも毎日来るだろうと予想し、
自分の部屋を一番大きくてベッドが2つ置いてある部屋に移動した。
安心して皆が眠るなか、圭人だけは変に目が冴えていた。
圭人「眠れない…」
ぽつりと呟いて寝返りを打つと、廊下から足音が聞こえてきた。
最初は誰かがトイレにでも起きたのかと思っていたが、ドアが開く音もしなかったと気が付く。
圭人「…どうしよう、泥棒だったら…」
不安になって隣に寝ている裕翔を起こそうとすると、ひたひたという足音はどんどん部屋に近づいてくる。
ふと、その足音が人のものではないかもしれないという考えが過り、圭人は慌てて裕翔を揺さぶった。
圭人「起きて!ゆーと、起きてよ!!」
必死に声をかけて揺さぶるが、裕翔はスヤスヤと眠ったままだ。
圭人「起きて!ねぇ、みんな起きてっ…!」
涼介と侑李のことも起こそうとするが、裕翔と同じように眠り続けたまま。
明らかにおかしいその様子に、圭人はパニックになっていた。
圭人「どうしよう、どうしよう…!」
他の部屋に助けを求めようとドアノブに手を掛けようとする。
と、圭人がドアノブに触れる前に、扉がギィ、と音を立てゆっくりと開いた。
その向こうから、白い着物を着たおばあさんがこちらをじっと覗いていた。
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圭人「ホントだって!白い着物のおばあさんが立ってたんだよ!みんなのこと起こそうとしたのに、全然起きなくてっ…」
翌朝、圭人が寝ぼけ眼のメンバーに昨日の夜のことを必死に説明していた。
圭人「やっぱりこの別荘出るんだよ!けーと見たんだよ、ホントだって!!」
涼介「落ち着けよ、起こしたって言うけど…全然身に覚えないし」
圭人「だから!!揺らしても叩いても、みんな起きなかったんだって!!」
いつになく熱くなっている圭人を宏太がなだめる。
宏太「顔色悪いよ。睡眠薬あげるから、もうひと眠りしてきな?」
圭人「……ん…でもあの部屋…」
侑李「しょうがないなぁ、僕が付いててあげるから」
しゅん、としている圭人を連れて侑李が部屋へ向かうと、入れ違いにパタパタと雄也が走ってきた。
雄也「ねぇ誰か来てよ!向こうの階段水浸しなんだけど…て、天井がっ…」
しどろもどろになっている雄也に着いて行くと、天井を指さされる。
そこには、顔の様な形のシミができていた。
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作者名:真波 | 作成日時:2017年9月21日 20時