たくさんの愛を君に。［ QK］ (ページ10)

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(ˊᵕˋ)੭ ੈ ページ10

聞き馴染みのある声。
同じメンバーの須貝さんだ。

y｢なんでいるの？てか、なんだっていいでしょ？｣

s｢なんでそんなムキになってんの。もしかして、伊沢さん家
行ってたとか？｣

ギクッ
なんで分かるの？僕顔に出てる？必死に隠してたつもりだけど､､

s｢は？まじ？｣

ドアが閉まります、とアナウンスが入る。
電車が動き出す。

y｢いや､､その｣

s｢伊沢さんとこ、もうすぐ家族になるんだよな？お前自分が
何してんのか分かってんの？不倫で幸せになる人なんて1
人も居ないんだよ。本気でお前の相手してる訳じゃない
し、いつか捨てられる。自分のこと客観視してみろよ！｣

須貝さんの、言葉が胸にズキズキと刺さる。
けど、けど！！

y｢分かってるよ！っ､､でも好きなの！！僕は今幸せなの！部
外者は黙っててよ！｣

須貝さんを見ると、厳しい視線をしていた。
まるで喧嘩した時みたいに。

電車が駅に止まった。
ここは須貝さんの最寄り駅。

s｢俺は山本のこと好きだよ。俺は山本1人を幸せにできるか
ら。考えといて｣

そう言って彼は電車を降りた。

あの人は絶対に僕を選ばない。
甘い言葉も、優しい笑顔もキスも、僕を釣るための餌。
僕がもし今あの人を手放したって、きっとすぐに新しいオモチャを探す。
だからあの人の手を振りほどくべきなのに。

僕にはあの人以外の言葉が響かない。

不倫系書きたかった。ふくらさん、須貝さごめんなさい
m(_ _)m