まほやく！(妄想)2

中央の国 ページ45

オズ｢……賢者、近くへ｣
数秒間フリーズし、瞬きが少し増えた後手招きされる。
なんだろう？と思っているとオズが私のおでこと自分のおでこを合わせた。
とにかく顔が近い。え、え、なになに！？と私が動揺していると熱はないみたいだなと普通に風邪だと心配された。
実は……とネタばらしするとくだらないと一瞥されてしまう。

アーサー｢……お気持ちは、嬉しいのですが｣
とやんわり断られてしまう。
断りを入れる時のアーサーの顔はとても苦しそうで何やら葛藤しているようだった。
そりゃそうだ。アーサーは一国の王子で王様になる。
大丈夫ですよアーサーとエイプリルフールだとネタばらしするとそれはそれで複雑そうな表情をした。

カイン｢え？ちょ、ちょっと待ってくれ｣
めっちゃ分かりやすく動揺した。
でもこの動揺の仕方は今までそんな素振りを私は見せてこなかったのに急にこんなこと言い出すなんて、いつから俺の事好きだったんだ？と自分の他人を見る目に疑いをかけているそんな自問自答のような動揺だった。
思い当たる節がないと困っているようだがそりゃそうだエイプリルフールなのだから。
安心してくださいとドッキリだと説明するとなぁんだ！と笑ってくれる。
そして俺は本気だったんだがなとエイプリルフール返しをされてしまう。

リケ｢恋人……。とは夫婦ですか？｣
おっとと、めっちゃ飛躍してしまったな。
そうですよとも言いたいが何かそこまで嘘を言ってしまったら可哀想な気がしてきたので夫婦じゃないよと伝えると頭の上の？が沢山増えてしまった。
夫婦じゃないのに恋人……？すみません恋人ってなんですかと己の知識が間違っているのじゃないかと確認してくる。
あまりの健気さにこちらが負けてエイプリルフールだと伝えると賢者様はぼくが好きではないのですか……？と言われてしまう為違う！！大好き！と大声で言っても今日1日私の言葉には聞く耳を持ってくれなかった。

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