まほやく！(妄想)2

東の国 ページ24

ファウスト｢……僕はなにもできないが、皆が力になってくれるはずだ｣
生きるのが辛くて死にたいんですという賢者の涙目を見て何も言えない。
いくら自分が綺麗事を言ったとしても自分はこの世を恨んだ呪い屋。死ぬなと言うのは簡単だけれど簡単だからこそ言いたくないし、死ねとも言えない。僕はあの時どう答えればよかったのだろうか。

シノ｢俺が賢者を脅かすものを全てから守ってやる。だから死にたいなんて言うな｣
屋上から落下してくる賢者を魔法で助ける。
助けた時は事故か、北の魔法使いか、ムルのイタズラかと思っていたがどれでもなく賢者自らの意思で飛び降りた時とても悲しくなった。けど、それを態度に出すことはない。賢者に死んで欲しくない。その為にできる限りの事以上を尽くす。

ヒースクリフ｢……俺ではダメですか…賢者様｣
賢者の様子がおかしく後をつけてくると屋上に登り、今にも飛び降りそうにしてる賢者がそこにはいる。咄嗟の思いで賢者様！と叫ぶと賢者の目には涙が浮かんでいる。もう死にたいんです！辛いんです、もう……なにもかも…と崩れ落ちる賢者の姿を見て情けない気持ちで一杯になる。

ネロ｢あんたも薄情だな、俺達友達だろ？｣
飛び降りようとした直後腕を引っ張られ何事かと思っていると少し怖い顔をしたネロが私の腕を掴んでいる。なにやってんだバカ！！と怒鳴られた為怖くなってしまう。あ、ごめん……と飛び降りられない場所に賢者を誘導した後話を聞いてくれる。

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