Ａ級ソロの彼女

４９話 ページ49

出水side



提出に行ってから全然帰ってこないAさん


何かあったのかと立ち上がった時


ポケットに入れたスマホが鳴る


メッセージの主は米屋からで



――――――


米屋模擬戦ブースで、B級二人とAさんがバトってる。まぁAさんが圧勝なんだけどさ、怒ってるっぽくて。お前も来いよ


出水サンキュ、模擬戦ブースすぐ行く


――――――



米屋に返事を返して模擬戦ブースへと走る


辿り着けば多くのＢ級と米屋、白チビ


風間さん含む風間隊、迅さんも居て画面を見ている


俺もそれに合わせて画面に目を向ければ


ギッタンギッタンにＢ級二人を切ってるAさん




迅「来たな」


出水「何でこんな事に？」


空閑「俺のせいだよ」


出水「誰だお前」


米屋「この前の黒トリガー争奪戦の主だよ」


空閑「空閑遊真。遊真でいいよ、こう見えて１５」


出水「(コイツが)」


迅「遊真、この金髪がAの恋人の出水だよ」


空閑「おお、そっだたのか。よろしくイズミ先輩」


出水「おう、よろしく。で、お前のせいって？」




詳しく聞けば空閑に対してスコーピオンを投げてきたのを


Aさんがシールドで防いだんだとか


それから調子に乗ってるとか何とかほざいて


滅多に怒らないAさんの導火線に火をつけたらしい




出水「いや、アイツらアホ過ぎだろ」


米屋「思った。ヤベぇくらいアホだよな」


迅「まぁもうすぐ終わるだろうし、出てきたら出水頼むよ」


出水「何か見えてるんですか」


迅「まぁね…それを止めれるのが出水ってわけ」


出水「りょーかいっす」





迅さんからの忠告を聞いて返事をすると


タイミング良く模擬戦が終わった


画面には４０−０の文字。エグい


するとブースから出てきたＢ級二人とAさん




A「で、自分の弱さや未熟さをよく理解したかしら」


Ｂ級「ﾋｨｯ…」


Ｂ級「なっ、何であんな奴庇うんですか…！」





諦めの悪い一人はこれでもなおAさんに突っかかる


とんでもない大馬鹿だろ彼奴


風間さん達も呆れた表情をしている


すると騒ぐＢ級の首を掴むと掌からスコーピオンを出し


Ｂ級の喉にぶっ刺すAさん



ボンッ！



Ｂ級「ヒッ…」


A「自分の弱さをまだ更に棚に上げて言うわけ？調子乗ってんのはどっちよ」


皆「((ﾋﾞﾘｯ」






Aさんから出た地を這うような低い声が


俺達の背筋を凍らせた

５０話作者から→←４８話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す