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件名:茜で染めた緋色5 ページ24

[組織にいた頃から疑ってはいたが、あだ名がゼロだとあのボウヤに漏らしたのは失敗だったな。降谷零くん?]
本名を呼ばれ、安室__否降谷は固まった。
[ゼロとあだ名される名前は数少ない。調べやすかったよ。それと、君が預かっているあの娘は面白いな。あの勘のよさはFBIにもぜひほしいものだね。]
愉快そうに赤井は笑った。
「Aになにかしたのか!?それといれさせないからな!」
[するはずだった、だな。]
「はぁ!?」
[そう怒るな、降谷くん。実はその子に睡眠薬を飲ませる筈だったのだが、見破られてしまってね]
「…。」
[おそらく、俺の身柄を奴らに引渡し、大手柄を上げて、組織の中心近くに食い込む算段だったようだが、これだけは言っておく。目先のことに囚われて、狩るべき相手を見誤らないで頂きたい。君は敵に回したくない男の一人なんでね]
赤井の頭の隅にはきっとAがいるだろう。
[それと、彼のことは今でも悪かったと思っている]
安室が反応する
[よし、キャメル。車を出せ]
車の発進音がなる。
「…我々の正体を知られた以上、これ以上の深追いは危険です」
そう言って降谷はスマホを切った。
くるりと沖矢のほうにむいた。
「すみません。何か勘違いだったようで。帰りますね」
安室透フェイスを顔に張り付ける降谷。
内心イライラしているだろう
玄関に向かった安室を沖矢が追った。
「あ、帰る前に一つ聞いてもいいですか?どうして僕のような怪しい人間を、家に入れたりしたんです?」
すると、なんでもないという顔で沖矢が笑った。
「是が非でも話をしたいという顔をされていたので、つい…。随分話好きな宅配業者の方だなぁと思っていましたけど」
安室は目を点にした。
「あ、そうですか…」
なんとも言えない表情で、降谷は工藤邸を後にした"安室"だった。

YOUside
そろそろ帰ってくるかなぁ。
柔らかいソファーの上でうとうとする。
《起きてるんだろ。》
『わかってるけど、眠いんだよ…』
《出迎えるんでしょ、Aちゃん。》
そうだけどさ!眠気ほど抗いたくはないものはないよ!
ガチャ
『帰ってきた!!』
寝れるぜ((
『お帰りなさい!』
「こんな時間なのに起きてたのか?」
『えへへ、帰ってきた時誰もいなかったら嫌でしょ?』
私は実家暮らしだったのでその気持ちはわからないが、独り暮らしをしていた友達は誰もいない部屋でただいまを言うのは寂しい、と嘆いていた。
「…ありがとう、A。それと言うことは?」
『…?』
なんかしたっけ?

二十五件目→←件名:茜で染めた緋色4


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チョコミント(プロフ) - mooさん» コメントありがとうございます🙇‍♀️そう言って貰えて嬉しい限りです! (7月7日 17時) (レス) id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
moo(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです! (7月7日 2時) (レス) @page50 id: e3fdbdb203 (このIDを非表示/違反報告)
チョコミント(プロフ) - ルリさん» ご指摘ありがとうございます〜!字数がキツキツなので2ndから気をつけさせていただきます!ご感想ありがとうございました! (2022年10月5日 6時) (レス) @page3 id: 5f4119665c (このIDを非表示/違反報告)
ルリ(プロフ) - 改行したら読みやすくなると思います!! (2022年10月4日 22時) (レス) @page4 id: 2eb7e133f7 (このIDを非表示/違反報告)
お猫様(モドキサブ) - チョコミントさん» そうかママがいた!!安心安心… (2022年9月15日 17時) (レス) @page32 id: cbb1e5dbbc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョコミンツ x他1人 | 作成日時:2022年8月30日 19時

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