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外に出ると、ちょうど向こうから歩いてくるテヒョンを見つけた。
手を振ると、小走りにこちらに来る。
TH「A、ちょうど良かったね。行こ」
当たり前のように手を差し出すテヒョン。
映画館に着いても、ネットでチケット取ったからと言うし、飲み物とポップコーンはお約束だよねってすぐ買いに行ってくれるし。
観ていて、同じシーンで笑って同じシーンでうるうるする。
いつでも優しいし、あぁ、きっとすごく合うんだろうなぁとはよく思うんだけど…。
何か足りない…気がする。
何でだろう。
こんな贅沢な彼氏、いないと思うのに。
帰りも難なく家まで送ってくれる。
TH「じゃあ、Aまた来週学校でね？」
「うん、ありがとうテヒョン」
TH「あ、別に明日暇ならカトクしてくれてもいいんだよ？ひひっ」
「ふふ、そうだね暇だったらカトクする。」
TH「じゃ、ね。」
と、手を振って足早に去るテヒョン。
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作者名：ユイ
| 作成日時：2021年11月9日 23時
