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きっとテヒョンのこと傷つけた…。
だからあたしがこんなふうに傷つくのは当たり前なんだ。
きっと…罰だ。
切れるのを待とうとしたけど、思い切って通話ボタンをタップする。
TH「もしもし…A?」
「…うん」
TH「今日は、…ごめん」
「なんでテヒョンが謝るの」
TH「だって…Aが…すごく泣きそうな顔してたから」
テヒョンは優しすぎる。
その優しさがしんどい、ってわかる?
テヒョン…
「…ごめん、私こそごめんね?」
TH「…A、もう会わない?会ってくれない…の?」
「わからない…けど、テヒョンのこと好きじゃないのに一緒にいるなんて…」
あんなに優しいテヒョンといると、申し訳なさが沸いてきて…時々何だかすごく悪いことしてるように思えるから嫌だったんだ。
TH「言ったでしょ?一緒にいるうちに好きなってくれたらいいんだよ」
「けど、あたしは…」
「いい…!いいんだよ!いいんだそれでも…でも、一緒にいても…おれのこと好きになりそうになかったら…どこかに行っちゃってもいいよ?」
「そんなの…そんなずるいことできないよ」
TH「Aは正直なんだね、おれこれまで何人もテヒョンがすき、って言いながら他の男とも付き合ってる子見てきたけど…そう言うことが平気な子も沢山いる。Aはそんなことできないんだね、やっぱりおれが思ってた通り…すごくいい子だ」
テヒョンはそうして沢山傷ついてきたの…?なのに、あたしなんかのこと…
そう思ったら何も言えなくて、ただまた泣いてた。
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作者名:ユイ | 作成日時:2021年11月9日 23時