旅好き女子は地方を巡る (ページ6)

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船の中ページ6

「カロス地方ヒヨクシティ行きの船はまもなく出航致します！」

外からそんな声が聞こえた

私はボールからハクリューを出して一緒に海を眺めていた

『もうすぐ出発だね！』

ｸﾘｭ～♪

ハクリューは嬉しそうに鳴き声をあげた

私は鞄の中からパンフレットを取り出してヒヨクシティがどんな所か調べた

『！！ヒヨクシティにはモノレールがあるんだ……
あ！メェークル牧場……凄いなぁ！
……ふむふむ、ヒヨクシティには宿泊施設があるんだ……
海の眺めが良いみたいだね。』

ｸﾘｭｰ♪

いつの間にか隣に来て
パンフレットを覗いていたハクリューは
次のページを見たがっていた

なので次のページを開いてあげると
さっきまでテンションが上がっていたハクリューが
急に一点を睨みつけ
小さく唸り声をあげた

何故だろうと思い
ハクリューの見たページを私も見る

そこに映っていたのは
ジョウト地方フスベ特集……というものだった

ハクリューが睨んでいたのは
フスベシティ出身だと名乗る
見知らぬドラゴン使いだった

『……ドラゴン使い…ね。』

詳しい理由は不明だがハクリューは極端に
フスベ出身のドラゴン使いを嫌っている

……私もフスベシティ出身なんだけどな

そういえばハクリューが唯一
威嚇しなかった少年がいた事をふと思い出した

同じフスベシティ出身で長老様にも認められてたトレーナー

………あの赤い髪の彼は、今もフスベで修行に励んでるのかな

…………はぁ

『考えててもしょうがない！
他のページ見よっか！』

ｸﾘｭｰ!

私はハクリューの頭を撫でながら
パンフレットのページをめくった