純白の天使2 HSJ (ページ14)

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朝ページ14

目が覚めると、そこはホテルの一室。

あ、私コンサート終わってすぐ倒れたんだよね。

右手を見ると涼介に握られていた。

ずっといてくれたんだ。

涼｢ん、A起きた？｣

｢うん。ずっといてくれてありがとう。｣

涼｢…別に。それより熱、下がったかな。あーでも体温計無いや。｣

涼介はそう言うと私の前髪を上げゆっくりと近づいてきた。

｢え、ちょっ…。｣

私のおでこと涼介のおでこがくっつく。

涼｢まだ、ちょっと熱あるかもね。｣

おでこをくっつけながら言う涼介。

こんな至近距離にいるとちょっと恥ずかしい。

｢涼…介。近い…よ。｣

涼｢キスしちゃいそうな距離だよね。｣

｢ばか。なんでそういう事言うかな。｣

涼｢なに？して欲しいの？｣

｢っ……そういうわけじゃ…。｣

涼｢俺には、Aが誘ってるようにしか見えないけど？｣

｢誘ってないし。｣

涼｢そんなうるうるした目で言われてもな。｣

涼介はくっつけていたおでこを離した。

一呼吸置き、またゆっくりと顔が近づいてきた。

ほんとにキスしちゃいそうな感じ。

あと5cm。

大｢山田！A、起きたかー？｣

大ちゃん達メンバー乱入。

私と涼介は急いで離れる。

なんだかニヤニヤしてる大ちゃんと光くん、圭人以外のメンバー。

雄｢お嬢、体調大丈夫？｣

侑｢体温計持ってきたから測りな。｣

ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ…
体温計を取り出すと37.8度

慧｢まあ、少しは下がったね。｣

｢え、昨日何度あったの？｣

9人｢３９度！｣

…そんな一斉に言わなくても。

圭｢そういえば、A顔赤くない？大丈夫？｣

…多分、涼介のせいだよ。