純白の天使2 HSJ (ページ13)

今日:12 hit、昨日:38 hit、合計:231,195 hit

異変裕翔side ページ13

熱がありながらも公演を続けたA。

コンサートがが終わるとすぐに倒れた。

やまちゃんはAをお姫様抱っこして、医務室へと向かった。

本当に王子様みたい。

姫を助けるために必死で。

俺らも必死だけど、やまちゃんはそれ以上。

Jrの時からそうだよね。

俺ら8人は急いでシャワーを浴びて医務室へ向かった。

｢やまちゃん、シャワー浴びてきな。風引くよ。｣

涼｢でも、Aが。｣

宏｢心配なのは分かるけど、まずは自分がちゃんとしなきゃ。｣

雄｢Aなら、｢涼介、早くシャワー浴びないと風引くよ！｣って怒ってるぞ。｣

涼｢…わかった。｣

やまちゃんがシャワーから戻ってきて30分ぐらいしてから俺ら10人はホテルに戻った。

移動の時はやっぱり、やまちゃんがAをお姫様抱っこして。

ベットに寝かせたあとも、自分の部屋に戻ろうとせず、ずっとAの手を握ってる。

｢やまちゃんさ、Aのこと好きでしょ。｣

涼｢え？｣

他のみんなは部屋に戻ったからいるのは俺とやまちゃん、そしてA。

静かな部屋にやまちゃんの声が響いた。

｢俺は好きだよ。けど、メンバーとしてかな。｣

涼｢…好きだよ。けど、メンバーじゃん。それでもいいのかなって。｣

｢Aのラジオで、やまちゃん言ってたよね。どんな状況だとしても、好きをやめる必要は無いって。｣

涼｢うん…。てかさ、なんで裕翔が知ってんの？｣

｢見てればわかるよ。ずっとAのこと見てるもん。｣

無自覚で見てるんだろうね。

｢好きなら好きでいいじゃん。俺はやまちゃんを応援するよ。｣

がんばれ、王子様。