8人のにぃに！にっ

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宏太side



宏太『A、耳着けるから持っておいで』



寝起きのAは補聴器を着けてないのでほぼ会話は成立しません。一方通行がほとんです。
ジェスチャーで耳を指して、持っておいでと伝えるとAが自分で好きな補聴器を持ってきます。


『きょーあぶんちゃ！』


宏太『はいはい、おいでー』



手招きするとぽてぽてと歩いてこちらへやってくるかわいいAちゃん

マイクを耳に引っ掛けてコイルを頭の磁石にピタッとくっつけると音が聞こえて来たようで雰囲気がふわっと変わる。
この瞬間の顔が俺は結構好きだったりする。



『こーちゃ、ちーちゃ、おあよ！』


宏侑『おはようA』


慧『こーたぁー、俺とゆーやそろそろ出るーー』



階段の下から慧の声が聞こえてくると、Aがはっ！として部屋を出ていく



『けーちゃ、ゆやく、いってあっちゃいでちる！』


宏太『出来るから、お家の中は歩いて。転んだら痛いよ』


『あいっ！』


侑李『僕も準備してこようなか』


『う？ちーちゃもおちごと？』


侑李『そうなんだよ。行ってらっしゃいしてくれる？』


『あいっ！』


宏太『A、下行こうか』


『あっこ♡』


宏太『はいはいw』



タイミングよくみんな仕事に出る時間になったみたいなので、Aとお見送りをすることにします。

朝から元気なのはAちゃんも同じみたいです＾＾；

玄関に着きましたがAちゃんは抱っこから降りる気がなさそうです。



雄慧『いってきいまーす』


宏『『いってらっしゃーい(いってあっちゃーい
)』』


侑李『僕も行ってきますー』


『ちーちゃ！いってあっちゃい！』


光『だいちゃん、マジで早くして！』


大貴『じゃあもっと早く起こしてよ！』


光『いくつだよ！自分で起きる努力をしてくれ！』


『けんからめよ！』


宏太『んー、だいちゃんが起きないからいけないんだよなぁ…。Aだって1人で起きるんだから頑張れだいちゃん』


大貴『…』


宏太『大貴』


大貴『…わかった。』


『だーちゃ、がばて？』


大貴『…A、ぎゅってして。』


『いよ。だーちゃ、ぎゅーっ！いってあっちゃい』


大貴『行ってきます』


宏太『行ってらっしゃい』


光『Aありがとね。行ってきます！』


宏『『行ってらっしゃい(いってあっちゃい)』』



朝からケンカしていた光とだいちゃん。
そして不貞腐れただいちゃんの機嫌を直してくれた優しいAちゃんでした。

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