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「ツーマンセル…ですか」
火影室にて、サクラとオビトは綱手から任務を言い渡された。
「ああ。お前ら2人で行ってもらう」
「任務の内容は?」
綱手は椅子の背もたれによし掛かった。
「行き先は雷の国。最近霧隠れの抜け人らが《鵺-ヌエ-》という組織を立ち上げ、各地の子供を攫って人身売買を行っているらしい。どの里も手一杯で派遣ができない。」
「それで木の葉が代わりに…」
「そうだ。行ってくれるな?」
「任せてください!」
「_____綱手」
オビトの声に綱手とサクラは彼の方を見た。
「あんたの話が腑に落ちない。なぜ俺を釈放した?今までの罪を考えれば、釈放などあり得ないだろう」
「確かにお前の場合、無期懲役が妥当だ。いや、普通は殺されていただろう。……だがお前は自分を取り戻した。私はそれを知っている」
「……それだけの理由か?」
「これも立派な理由だろうが」
フッとオビトは笑った。
「……呆れるほど甘いよ」
「それが木の葉のスタンスだ。お前だって木の葉の忍だ。それくらいのことは分かっているだろう。……だが…」
言葉を切り、綱手は椅子から立ち上がった。
「任務中、もし木の葉を裏切ろうとしたら…」
トン、と綱手はオビトの胸に軽く拳を当てた。
「そいつがお前を死に追いやる」
「……分かっている」
呪印の話は綱手から聞かされてないのだろう。横でサクラは小首を傾げた。
「ま!お前はそんなことをしないと信じている」
白い歯を見せて綱手はオビトに笑いかけた。
「任務を無事に終えられたら、お前も牢獄とは本当におさらばできるだろうよ。さすがに監視はつくだろうがね」
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いずな - オビトェ… (2018年11月30日 23時) (レス) id: f5ee51c946 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:橘ゆら | 作成日時:2018年11月29日 2時