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私とナムジュンの間には
張り詰めた1本の糸のようなものが
つながっているような気がした。
「政治家であった貴方の叔父は、
女性を暴行した罪を、すべて
まだ若かったあなたに擦り付けようとした」
ナムジュンは私の顔をじっと見つめながら、
それでも何も言葉を発しない。
「あなたをそこから守りたくて
私やテヒョン、ジミンの親は死んだ。
つまり事件の隠蔽を拒んだ。
そのことはあなたも、
ずいぶん前から知っていたはずよ」
「…………ヌナは、何を言いたいんですか？」
凍りついたような微笑みを向けるナムジュン。
「あなたはあの政治家を殺した。
それは、一種の反逆だった。
あなたの父である警視総監の計画の中には
なかった出来事だったはずよ」
「…………それで？」
「焦った警視総監は
あなたを始末しようとした。
でもその時気づいたのよ、
ミンユンギという存在の
本当の意味。
彼がただのギャングではないこと。
そして彼が、外の組織はおろか
警察内にも
エージェントクラーク及び警視総監等の
組織に対抗できるほどの
巨大な組織を築き上げ始めていることに」
ユンギが、
私の両親が亡くなって以降
裏の世界で築き上げたパイプ。
そして私が警察内部に侵入し、
エージェント・クラークに関わる人間や
警視総監側に対して反抗意識を持つ者を
固めあげつつあった派閥。
そのふたつを繋ぎ合わせ、
私たちは警視総監側の人間と
戦う準備をしていた。
勿論そこには
政界やマスコミからも綱を引っ張り、
警察側はもう既に
逃げられない1歩手前まで来ていた。
「そこであなたのお父さんは、
ユンギと繋がっていそうな人物を5人絞り出し、
そこにあなたを送り込んだ。
ユンギや、対抗組織へのパイプを断絶し、
警察側から見た「裏切り者」を
暗殺するために」
流れる汗を拭いながら、
私は続けた。
「つまり、
私を殺すことで、
あなたは政治家を殺した罪を
帳消しされることとなった。
あくまでも私の推理だけれど、
………………ここまでは合っていそうね」
にこやかに笑いながらそう言うと、
ナムジュンも微笑み返した。
「びっくりしましたよ
ヌナがここまで妄想がお好きな人だったとは」
「あなたが政治家を殺したのは
自分の父親の悪行に懲りたから？
弟を殺されたから？
それとも私たちの親の仇を打ってくれたわけ？」
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あいし(プロフ) - 続き超！気になる！！ (2023年4月7日 17時) (
レス) @page13 id: 6b1f97a560 (このIDを非表示/違反報告)
茜(プロフ) - 更新嬉しいです😭😭😭ありがとうございます🙏 (2022年1月6日 21時) (レス) @page13 id: 14d58fc984 (このIDを非表示/違反報告)
ミカ(プロフ) - ありゃ、また更新ストップですか？(TT)気長に待ってます！ (2020年12月17日 22時) (レス) id: 9d5fa108d2 (このIDを非表示/違反報告)
ジミカ(プロフ) - きゃー、更新ありがとうございます！めちゃ嬉しいです！ (2020年8月12日 21時) (レス) id: 3cfa69081b (このIDを非表示/違反報告)
LILY(プロフ) - yka.さん» yka.さん、ありがとうございます！そう言っていただけると嬉しいです(涙) 更新頑張ります！ (2020年8月12日 3時) (レス) id: 693a5832aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2020年8月10日 4時
