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「それではお楽しみの
ホラー映画鑑賞ぅぅ」
いぇーい！と言いながら、
ジョングクは楽しそうに
リビングのソファに寝っ転がった。
「……ねぇ、マジで見るの？」
「あれ？
もしかしてAってホラー苦手だった？」
「……いや」
「え？まじ？
リアル幽霊と話しているというのにも関わらず
ホラー映画が苦手なの？まじ？」
「うるさい苦手じゃない」
「あはー
ほんとお前可愛いな」
「思ってないくせに言うな」
そう言いながら、
私は再生ボタンを押す。
ちょうど母親もパートでいない、
午後3時。
私は約束通り、
ジョングクが見たいと言っていたDVDを見る。
正直、
今更何言ってるんだ感はすごいのだが、
私は幽霊が苦手だ。
ホラー映画なんて、
ほとんど見たことがない。
でも、
今ここでそんなことを言うのは悔しいから
黙って見ることにする。
が、
「……ヒッッ」
怖い。
突然ドアの後ろから出てきたり
突然ベッドの下から出てきたり
突然天井から出てきたり
……なんで突然そんなところから出てくるかな！？
普通にドアから入ってくれば良くない！？
と、
叫ぶ暇もないくらい怖かった。
「ウギャッ……うううう……」
クッションで顔を隠し若干半泣きになりながら
見ている私。
でもその横では、
「あーこいつは結構この世に気持ち残ってんな
わかるぞー、成仏したいもんな」
「あー可哀想に
お前もほんとはあれが食べたかったんだろ
わかるよその気持ち」
「お前ほんといい幽霊だな尊敬するわ」
同胞たちにひたすら感動している
ジョングクがいた。
やはり、
幽霊と一緒に幽霊なんて見るもんじゃない。
すると、画面に夢中になっていたジョングクが
ふとこちらに目を向けて、
「…お前、
そんな泣くほど怖いならやめとけばいいじゃん」
「……別に怖くないし」
「その顔でまだそれ言うか」
ったく仕方ないな、
と言いながら、
ジョングクはソファから降りて
床に座っていた私のことを
後ろから包み込んできた。
「……あれ、もう4時？」
「うん、4時」
私の体は
ちゃんとジョングクの温もりに包まれていた。
ぎゅーっと抱きしめる力が強くなる。
「実はこれがしたくてDVD見たかった
って言ったら、お前怒る？」
「……怒る」
「そっか、
じゃあ怒って」
そのあとの映画の内容は
ほとんど覚えていない。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
