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「お前も、辛かったんだな」
よしよし、
と優しく髪の毛を撫でられ、
ゆっくりと顔を上げる私。
窓の外では、
キラキラとした朝の太陽が
校庭に生えている木々を照らしていて
それはもう清々しい綺麗な朝が広がっていた。
そして、
そんな清々しい朝であるというのにも関わらず
私は職員室へ呼び出しを食らっていた。
「お前、授業態度とかは全く問題ないから
単位については大丈夫だ
心配すんなよ」
担任であるユンギ先生は、
私の期末テストを片手にそう言う。
「……………………すみません」
「いや、別に謝ることじゃない
そもそもあんなことがあったばかりだってのに、
真面目にテスト受ける方がすごいんだからな」
「え、なんでこの人Aには優しいの？
男女差別か？そうなのか？」
「………………いや、先生でもあの、」
「俺がテストで5点とった時は
めちゃめちゃ怒ったのにさー」
「まぁ、テストの点だけが全てじゃないしな」
「うわ何だこの人優しすぎて気持ち悪！！
…もしかしてお前のこと好きパティーンか？」
うるさいうるさいうるさいうるさい
私の横で楽しそうに喋り倒すジョングクを
睨みつけたくなるのを必死に抑える。
ユンギ先生に職員室に呼び出された、
と言ったら
なぜかとても嬉しそうな顔をしながらノコノコとついてきたジョングク。
ユンギ先生は真面目に話してるのに、
実際のところ全く話は頭の中に入っていなかった。
「お前、俺の印象としては
至って真面目なやつだったからさ。
1日目の科目がどれも0点ていうのに
ちょっと驚いちまってな」
いや先生。
私もちょっとどころかだいぶ驚きましたよ。
彼の涙を初めて見たあの夜。
結局ジョングクはそのあと何も言わず
珍しく床で寝始め、
私はそんなジョングクを見ながら
一睡もすることが出来ず、
そのままテストを受けることになり、
まぁ当然のごとく
頭の中はジョングクでいっぱいで
数学、英語、世界史
共に点数が0という結果になった。
「でも、ジョングクの事があってからは
不登校になりかけてるヤツも何人かいる
やっぱりアイツは俺たちにとって、
かけがえのない存在だったんだな」
「うぇーい先生！
さすがいいこと言うねー俺照れるわー」
今私は、
その先生の言う「かけがえのない存在」
とやらに
収まることのない殺意を向けているところである。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
