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明日からついにテストである。
今、私の頭の中は
数式と歴史の用語と英語の構文でいっぱいで
他のことには一切目を向けたくなかった。
たまーにちょっかいは出しつつも
静かにしていたジョングクすらも
頭の中の単語たちを放出してしまう原因に見えて
思わず外に行けと言ってしまったが、
「……どこまで行ってんの」
ちらりと時計を見ると
既に12時をすぎていた。
幽霊だから、
誰かに攫われた！？とか、事故にあった！？とか
そういう心配はしなくて済むけど、
「……もしかして
成仏しちゃった、とか……？」
そう呟いて、
慌てて頭を振る。
いけない。
今ジョングクのことを考え出したら
明日のテストがやばくなる。
私はジョングクのことは気にせずに
さっさと寝ようと部屋を電気を消し
ベッドに横になった。
すると、
「……俺が成仏したら、寂しい？」
急にジョングクの声がしたものだから
思わずぎょっとしてその声のする方へ顔を向ける
「ちょ、いつの間に帰って、」
「……俺がいなくなったら寂しい？
それとも、清々する？」
「……ジョングク？」
いつものように
ふざけて言っているのかと思ったけど、
声のトーンが明らかに低い。
部屋が暗くてよく見えないけど、
何か、あったのだろうか。
「ねぇA」
ジョングクは静かに私の名前を呼ぶと、
気配を消した。
そして、
「お前、ムカつくんだよ」
急に耳元で声がした。
思わずビクっと体が震える。
だんだん暗さに目が慣れてきて、
ジョングクの姿を見ることが出来た。
ジョングクは、
寝ている私の上を覆いかぶさるように
枕元に手をついて、じっと私を見つめていた。
こんなに真剣な顔をするジョングクを見るのは
初めてだった。
「ジョングク、どうしたの」
「……死ななきゃよかった」
「え？」
「本当に、死ななきゃよかった」
そう呟きながら、
ぐっ、と
ジョングクの顔が歪んだ。
「……お前に
たくさん言いたいことがあるのに、
言えない」
「……どうして？」
「……それも言えない」
外で何があったのだろうか。
ジョングクは何を見て、
今何を思っているのだろうか。
「……ジョングク」
感触がないその頭を、静かに撫でる。
「……むかつくんだよ、お前」
ジョングクの目から、
涙がポロリと零れた。
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
