24. ページ25
「じゃあ俺ら
そろそろ帰りますね」
お弁当を食べ終わったあと、
ジョングクは
ちらりと時計を見ながら椅子から立ち上がった。
「久しぶりのヒョンの弁当
まじでめちゃくちゃ美味しかった」
「それはよかった。
俺も幽霊が食事できるってことを知れて
よかったよ」
Aちゃんは
またいつでも食べにおいでね
と、優しく微笑むジンさん
「うわ、ヒョンだめですよそんなに優しくしちゃ
こいつすぐ人のこと好きになるんで」
「なりません」
「おいおい、
こないだの遊園地のお兄さんを
忘れたとは言わせないぞ」
「別に好きじゃないです
ジョングクよりマシなだけです」
「生意気な雪だるまだな」
「待ってなんで私雪だるまになってるの」
いつも通りジョングクと
やんややんやしてると、
その会話を聞いてジンさんがプハッと吹き出した。
「ジョングク、
お前死んでるのに随分楽しそうだね」
「意外と幽霊も楽しかったりするんですよ」
「もうこのまま成仏しなくていいじゃん、
ほんとに」
「いや、男たるもの成仏は潔くしないとね」
話しながら、リビングをあとにして
階段を下りお店のドアの前まで来る。
「やー、これで俺のやりたいことの
１つ目は終わったわけだ」
なんか達成感あるなー
と、伸びをするジョングク。
「お前、次は
ナムジュンとかに会いに行くつもりだろ」
後ろからジンさんが言う。
「お、さすがジニヒョン！その通りです
次はナムジュニヒョンに会いに行きます」
「あいつも寂しがってるだろうからなー
ナムジュンには優しく接してあげるんだぞ」
「わかってますって」
「それからお前、
成仏する前にもう1回くらい俺に会いに来てよ」
「んー
気が向いたらね」
「冷たいやつだなほんと」
「Aほどじゃないです」
「ちょっと急に巻き込まないでよ」
パシッと背中を叩くと
ジョングクは楽しそうに笑った。
そして、ジンさんの方を振り返る。
「じゃあ、ジニヒョン
またね」
ジョングクはにこりと、
ジンさんは見ることの出来ない
キラキラとした笑顔を見せた。
「うん、またね」
また少し涙を浮かべながら、
ジンさんは私たちに手を振った。
そしてジンさんは言う。
「幸せになれよ、ジョングク」
ジョングクはその言葉を聞いて
嬉しそうに笑う。
「それはこっちのセリフですよ、ヒョン」
こうして私達は
ジンさんのお店をあとにした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2038人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
