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「ここが
ジニヒョンのお店」
日曜日、
お昼ご飯は三時まで我慢してくれとジョングクに頼まれて
めちゃくちゃ空いているお腹を抑えながら、
''ほくほく弁当 じん''
と、オレンジ色の文字で書かれた看板が
大きく屋根の上に掲げてあるお店にやってきた。
「3時から休憩になるから
その時間を狙っていこ」
「…お腹空いた」
「だいじょーぶ
すぐ食べれるって」
じゃ、入ろう
と言って、
ジョングクはまた自動ドアをすり抜けた。
私もそのあとを追って店に入る。
「いらっしゃーい」
レジのところに立っている好青年。
これが、ジンさんとやらだろうか。
「初めて見る顔だね
こんな時間にお弁当買いに来るなんて珍しいー」
「あ、はい、すみません」
「いやいや、謝ることじゃないよ」
そう言ってにっこりと笑うジンさん。
「おいお前、ジンさんに惚れるなよ」
ジト目でジョングクが見てくる。
「はぁ〜
お前ってほんとすぐ目移りするタイプだなぁ
遊園地のお兄さんの次はジニヒョン？
趣味悪すぎだろ」
ごちゃごちゃ言ってないで
早く要件を進めてほしい。
睨みたいのを堪えて
笑顔でジンさんを見つめる。
「じゃあとりあえず、
今から俺が言うお弁当をジニヒョンに頼んでくれる？」
ジョングクの方には顔を向けず、
ジンさんにバレないように微かに頷く。
「ジン君特製スペシャルビッグ
ピーマンとニンジン抜き肉多めご飯大盛り
ついでに50%オフ弁当をひとつ」
……なんだその弁当は。
でも、とりあえず、
すぐに言わないと忘れそうなくらい長い名前だったから、慌ててジョングクの言葉を復唱する。
「えっと、すみません、あの、
ジン君特製スペシャルビッグ
ピーマンとニンジン抜き肉多めご飯大盛り
ついでに50%オフ弁当をひとつ下さい」
そう言うと、
ジンさんはびっくりしたように私を見つめ
そして、ポロリと1粒涙を零した。
「……君、ジョングクと、仲良しさんなの？」
「彼女です、って言って」
「ただの知人です」
「おい」
そう言うと、ジンさんは泣きながら
クスッと悲しそうに笑った。
「もうすぐ休憩に入るから、
それまで二階に上がってゆっくりしてて
俺もすぐ行くから」
どうぞ、と言いながら
ジンさんは奥に繋がる階段に案内してくれる。
「ジニヒョンが泣いてるとこ初めて見た」
階段を上がりながらジョングクが言う。
「変な気分」
「…そっか」
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ににに(プロフ) - テヒョンの4‘OCLOCK聴きながら読んでてもう目がナイアガラの滝ですよ。もう素敵です、続き楽しみっす。 (2019年4月22日 20時) (
レス) id: adea3fa211 (このIDを非表示/違反報告)
いちご - ああ、もう涙腺崩壊。笑笑 本当に24話で涙が止まらなくなってしまってとりあえすコメントさせていただいてます。こんなに素敵な作品に出会えて良かったです。泣 (2018年2月7日 0時) (レス) id: f686d690fe (このIDを非表示/違反報告)
m - Twitterなどでお話しかかれてますか！？書かれてるならぜひみたいです！お話しすごくだいすきです！ (2018年1月27日 11時) (レス) id: 229badfe20 (このIDを非表示/違反報告)
りんごり - 凄く面白くて一気に読んでしまいました笑更新楽しみにしてます。頑張って下さい(^ ^) (2018年1月4日 20時) (レス) id: 555706a24a (このIDを非表示/違反報告)
ゆずちゃん - 更新頑張ってくださいね！？もう、メッチャ応援しますから！ (2017年12月31日 0時) (レス) id: 7514c48f96 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：LILY
| 作成日時：2017年10月21日 22時
