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「...っはあ、」
家を出てから数時間、雑誌に使われる写真の撮影をしていて今は待機しているところだ。
嫌でも視界に入ってくる彼の姿に重たかった心はより重く苦しくなり、身体もなんだか熱っぽくてだるくなっていた。
今撮影をしてるのは山田とゆうとで、それでもやっぱり山田の方に目がいってしまう。
かっこいいな、
「 ねえ、いのちゃん大丈夫？」
「 ほぇ？...大丈夫だよ 」
小さな手にクイッと服の裾を引っ張られ机に伏せている状態から振り返ると俺を心配そうに見つめるちねんがいた。
「 でも絶対大丈夫じゃ... 」
「 おい、伊野尾。体調悪いのか？」
ちねんと俺の話し声に気付いた俺に過保護なやぶが俺の前髪を掻き上げ額に手を当てる。
「 やだ、やぶやめて、」
「 お前熱あるだろ、もう撮影も終わってるしさっさと帰れよ。これ以上悪化したらどうすんだよ！」
「 大丈夫って言ってるじゃん、」
ホントにやぶは過保護だ。
だからやぶにはバレたくなかったのに。
朝から気付いていた体調の悪さが悪化してしまった。
更にやぶのデカい怒鳴り声を聞いた聞いたメンバーたちが俺の周りに集まってきて心配するような眼差しを向ける。
その中には撮影中だったはずの山田とゆうともいて心苦しくなる。
「 ...分かった、もう帰るから。ごめんなさい、」
迷惑をかけたくないという思いとこれ以上はホントにやばいかもなって思ってたから諦めてやぶに言われた通り自宅に帰ることにした。
今日のスケジュールももう入ってなくて良かった。
家に帰ったらさっさと大人しく寝よう。
伏せていた身体を起こし、立ち上がろうとすると急にフラッと力が抜けてしまい倒れ込みそうになる。
視界もボヤけていていつ地面に落ちるのかも分からない。
嗚呼、もういやだな...
いくら待っても身体に来るはずの強い衝撃は来なく、代わりに温かい体温と甘い香り、そしてしっかりとした腕に抱き留められた。
誰に抱き留められたのか気になるし、お礼も言おうと思って顔を上げるけど視界がボヤけてて誰か分からない。
メンバーがざわめくのを感じながらも俺はそのまま目を閉じた。
最後に聞こえたのは自分が大好きな人の声だった。
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かすたーどばにら(プロフ) - 翠さん» コメントありがとうございます！まさか大好きな作者様の翠さんからコメントもらえるなんて思ってもみなかったのでとても嬉しいです...！はやくすれ違ってるふたりをくっつけたくて日々頑張ってます（笑）更新頑張ります！！ (2018年8月14日 0時) (
レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
翠(プロフ) - コメント失礼します！！！とても好きです！このすれ違い具合がたまらなく愛おしいです...！これからも更新楽しみにしてます！！ (2018年8月13日 14時) (レス) id: a6b1b35491 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - ひとみさん» そう言っていただけてめちゃくちゃ嬉しいです！なるべくたくさん更新できるように頑張りますね！これからも頑張るので応援お願いします！（笑） (2018年8月11日 10時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
かすたーどばにら(プロフ) - Vさん» 返信遅くなってしまってすみません！いつも読んでくださりありがとうございます！私も書いてて楽しいです（笑）完結できるように頑張りますね！ (2018年8月11日 9時) (レス) id: 830b7600a3 (このIDを非表示/違反報告)
ひとみ(プロフ) - この作品大好きで、更新を楽しみにしてます！！ 続きが早く読みたくってｳｽﾞｳｽﾞしてます(笑) (2018年8月10日 8時) (レス) id: c0bd1ad421 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かすたーどばにら | 作成日時：2018年3月16日 22時
