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別に私だって本気じゃなかったの
もう別れようって、思ってたのよ
「うん、そっか」
不倫だってことも弁えてたし
別に未来だって求めたりしなかった。
「うん、わかるよ」
だから、何で私が泣かなくちゃいけないのか
わかんない。
別にあんな男に未練なんか…
「…大丈夫。わかってるよ
それにもう、あなたは"俺のモノ"でしょ？」
うん…
もう、それでいいや…
「俺はモノは大切にする主義だから
辛いときはちゃんと、助けてあげる」
今日みたいに？
「そうだね」
そっか…
愛人よりは
いいかも
「いいから、眠りなよ。
俺が朝まで傍にいてあげるから」
心地よい。
体温が、ちょうどイイ。
そっか、私
こんな風に誰かと眠るのは久しぶりなんだ。
あの人は事を終えればすぐ
自分の家庭へと戻ってしまっていたから。
撫でられる頭が気持ちいい。
ふわふわした意識のまま
私はいつの間にか眠りに落ちていた。
『かわいげのない女だな！』
いつもそんなふうに
私の事を思っていたの？
私の事、可愛いって
言ったくせに。
そんな私の荒んだ気持ちを和らげるイイ声。
『可愛いよ、あなたは』
優しい声でそう囁いて
あなたの視線は妖艶で危険なのに
私を甘く見つめて
そして甘やかす。
出会って間もないのに心の中に入り込んで
危険だと
そう思うのに
初めての心地よい感覚に私は包まれて
脱け出したくないとさえ思う。
「Aさん」
いい声が私を呼ぶ。
ちょっと待って。
まだ私、夢の続きを見ていたいんだから。
「あはは、寝起き悪いなー。…可愛い」
頭を撫でる手の感覚。
あぁ、まだこれ、夢か。
じゃあもう少し寝てよう。
「早く起きないと、いたずらしちゃうよ？」
いたずら？
少しずつはっきりしていく頭。
夢から覚めたはずなのに
私の頭の感触は消えない。
まさか
恐る恐る目を開ければ
直ぐに見えるのは微笑む今市の顔で。
「おはよ、良く眠れた？」
「……え？」
見慣れたシーツ。
だけどそれは自分の部屋ではなく
使い慣れたホテルのもの。
キャミソール姿の自分と
隣には上半身裸の、今市。
「昨日は激しかったね♡」
…記憶に、無い。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
