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時刻は18:00
私はデスクの上のパソコンを閉じ
立ち上がった。
「お疲れ様です、麻倉先輩。
あれ、今日デートっすか？」
隣の席の二つ下の後輩が目ざとくそう尋ねる。
さすが、平成21年入社で一番のモテ男。
「ご想像で。…じゃお先に。お疲れ様」
「…お疲れっす」
ロッカールームへ向かい、バッグを取り出す。
メイク直しは簡単に。
どうせ数時間後には崩れるんだから。
「よし、行くか」
約束の時間まであと20分あるけど
今会社を出てギリギリ間に合うくらいだろう。
足早にロッカールームを飛び出すと
誰かにぶつかりそうになるのを
直前でかわす。
「あ…っぶなーー…って、A？」
「先輩、お疲れ様です。あと、会社ですので下の名前はどうかと」
「あーごめんごめん！でももう帰るところだからセーフでしょ？」
「……お先に失礼します」
大学の時のゼミの一つ上の先輩。
現在は隣の課の出世頭。
さぞおモテになっているだろう彼は
何故か私に絡んでくる、けど。
それどころじゃない。
あぁ、遅刻しちゃう。
「麻倉先輩お疲れ様です！」
「今日も綺麗ー！」
「麻倉さんみたいな女の人って
どんな男性とお付きあいするんだろうね？」
若い女の子たちのそんな声を聞きながら
私はタクシーを呼ぶと
いつものようにとある画廊へと向かった。
どんな男性かって？
教えてあげましょうか？
決してお手本にしないというのならね。
CLOSE 18:00とかかれた画廊は
もう電気はついておらず、暗い。
最も、趣味で個人的に始めた画廊に
ほとんど人は訪れることはないけれど
だからこそ、ここが絶好の待ち合わせ場所になる。
「遅かったね、A」
「ごめんなさい、道が少し混んでいて」
だったらこんな中途半端な場所にある画廊を
待ち合わせに使わないでよね。
そう思う言葉を飲み込み
私は横から伸びてくる手を受け入れた。
仕方ないわ、わざわざこうして
人目につかないところを選ばなきゃならないのも。
私の部署の部長で且つ役員である嘉山。
私と10ほど年の離れた彼は
この画廊の持ち主であり
そして
「A…」
奥さんも子供もいる、既婚者だ。
今夜も私はいつものように
彼に、抱かれる。
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NEE(プロフ) - みほこさん» ありがとうございます！ビューネくんもそろそろ終わるはずなので！パート2ともどもお楽しみくださいませ(*^^*) (2016年9月8日 23時) (
レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - MYさん» ありがとうございます！大人な直人さんに切なくなりつつきゅんしちゃってください(*^^*) (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - サクラさん» ありがとうございますー！隆二メインですが直人さんにもきゅんきゅんしていただけて嬉しいです(*^^*)やはり直人さんは大人キャラが似合いますー！ (2016年9月8日 23時) (レス) id: 826e656fd3 (このIDを非表示/違反報告)
みほこ(プロフ) - いつも楽しませていただいてます♪ビューネくんも大好きです♪つづき楽しみにお待ちしていますm(__)m (2016年9月7日 22時) (レス) id: 6b3f9fe695 (このIDを非表示/違反報告)
MY(プロフ) - 直人さん泣きそうかっこいいです (2016年9月7日 19時) (レス) id: ed4e215e6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2016年7月31日 20時
