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「…桃海…さん」
桃海はふっと息を吐き、香恋の方を向いた
香恋は意味が分からないという感じでキョトンとしている
「私はこの2人の味方についた訳でもないそれははじめに伝えておく、味方につくのはどちらかと言うと香恋達の方ではある…だけど、媚びをうってる…ねぇ…」
桃海は考え込む仕草をした
…多分、そんな仕草をして言いたいことは決まっているんだろうな
「…私は梨愛ちゃんが結萌に媚びをうっていたとかは知らないわよ?
このふたりとはそこまで深い関わりはないわけだし…
でもさ、仮に…仮によ?梨愛ちゃんが結萌に媚びをうっていたとします
それを香恋が悪く言いました
…私的には媚を売るって別にそこまで悪いことでもないと思うんだけど…これは私の感覚の話だからね…人によって違うからここにはふれないでおくわ」
そこまで桃海が言うと
ポカーンとしていた香恋がハッとして
「…なんなの…桃海…」
とだけつぶやいた
桃海は「さあね」と答え続きを話していった
「…あ、一応確認なんだけどさ
さっきのってもしかして自虐だった?」
「…は?」
「…媚びをうる人がクソ女と言ったよね?
なら、あんたもクソ女…私もクソ女ってわけだ」
「…へ?」
桃海はピッと親指を立てて言った
「つまり、媚びをうってるというのは梨愛ちゃんだけの話じゃない
私達、皆のことだって言うわけ」
キーンコーンカーンコーン…
教室にはチャイム音が妙に響いていた
「…あ、あぁ…」
先生は目を泳がせながらこういった
「…これで、HRを終わりにする
…それと、桜丘…お前はやっていないということでいいんだな」
「はい」
きっぱりとそういった
担任はそうかといい古典の教科書を出した
…あそっか…この先生古典うけもってたんだっけ…
すっかり記憶になかった
先生はみんなに開くべきページを指示し
淡々と授業を進めていった
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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時