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どうしてそんなに私を犯人にしたがるのだろう
「…疑わしいですか?
それなら私の言ったことのどこかに矛盾でも、ありましたか?」
「それはわかんないけど」
「分からないなら
そんなこと言わないでくださいよ
私はありのままのことを話しただけです」
「でも、そんなの貴方のお得意の嘘なら
何とかありのまま起こったかのように話せるんじゃないかしら?」
「そんなこと梨愛はしない」
声を出したのは結萌だった
先生の表情は戸惑いを隠せていない
それもそうだろう…まさか誰かが私の味方につくなんて思ってもいなかっただろうから
「梨愛は確かに…嘘つきだ
だけど、それは決して自分が都合が悪くなったからつく嘘なんかじゃない
梨愛は誰かのために嘘をつく
自分がした悪事はしっかりと認める子だよ
…確か真面目とは程遠い性格してるけど…
けど、梨愛は分かっていながら誰かを傷つける行為なんて、絶対にしない」
…実は私もビックリしている
まさか結萌が私の味方になってこんなことを言ってくれるなんて予想していなかった
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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時