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…確かに昨日公園にはいた
優希って病院生活も長いしもともと小柄だったから幼く見えてしまうのも仕方ないけど…
そもそも周りに友達らしき子なんかいなかったじゃないか
それに小学生がそんなもうすぐ夜を迎える時間に公園にいるとは考えられない
「…いましたよね?
麦わら帽子を被った子となにか話してたじゃないですか」
「まぁ、それに梨愛って嘘つきだし、嘘つくことに抵抗なんてないでしょ?」
「とっとと自首したら?」
「犯人分かってるからどっちかというと出頭でしょ?」
「…え?」
教室の皆が笑い出す
なんで勝手に私が犯人って決めつけられてんの?
「…どうなんだ…桜丘」
先生が私を睨みつける
…明らかに疑っている
疑いしかない目をしている
「ちが…私はしてません…」
それまで言ってハッと気がついた
目の前の席に座る学級委員がフルフルと震えている
キョロキョロと瞳を泳がせている
…まさか…
「…っと…」
…どうする?
庇うか…いや、そうしたら私が犯罪者になってしまう
罪は罪だ
それは他人が庇っていいものじゃない
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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時