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…そういえば
あの子…お姉ちゃんと気が合いそうとか言ってたな

…あのことお姉ちゃんなら…

お互いを助け合えるんじゃないかな
☆。.:*・゜

「…2人で補う…プラマイゼロってこと?」
「どっちかと言うとプラスでしょう?」

そうなのかな

「…今のところそうとも思えないけどな」

そう言うとあっはっは…と呑気な笑い声が聞こえた

「それは自覚してないだけかもよ?」

そういい
チラリと細い腕に付けられた腕時計の針を見てあっと声をもらした

…どうしたのだろうか

「やっば…はやく帰らないと…」

「何?抜け出してきたの?」

「違うわよ…
ちゃんと許可はとってます
…ただ、時間が決められててね
…あっ、門限ね門限…」

家から抜け出したなんておかしい言葉とは思わないのかな
…まぁ、追求してもはぐらかされるだけだろうし
もう日も沈んでる
私も帰らなくちゃな

「ごめんなさいね
見ず知らずの私が引き止めちゃって」

「…別に、なかなか面白い話だったんじゃないかな?」

「そうかしら?
ありがとうね
…っと…本当に帰らなくちゃ
それじゃあ、さようなら」

そういい彼女は南の方に走り出した
私はその背中に向かって言う

「ん、さよなら

優希」

彼女は一瞬走る足を緩めたが
直ぐにまたスピードを戻し、地平線の向こうに消えていった

病人がそんな走って大丈夫なのかなぁ
そんなことを考えながら
不思議と軽い足取りで
帰路に着いた

…はやく家に着いて
明日のことでも考えようか

彼女は結萌が私の理解者になることを望んでいたと同時に友達になることも望んでいた

…なら私は
結萌と親友になって
結萌のよき理解者となろう

空はもう暗くなっており
一等星が点々と輝いていた

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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