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…私がサボり場所に選んだのは校舎裏だった
ここなら夏の今でもそこそこ涼しいし
人目にもつきにくい
人目につきにくいことに関しては屋上も候補には入っていたのだが真夏の昼間とか暑そうだし不良の溜まり場になってることもある
生憎、不良とは関わりたくないんでね
却下よ却下。

…それにしても
学級委員…絶対私の事嫌いになっただろうなぁ
今まであっちから話しかけてきたことは何回かあった…けどいつも「あの…そのっ…」で終わってたっけ…
その度につめたく返してたんだっけなぁ

まぁ、折角関係を作ろうとしてくれてる子に冷たい言葉投げかけてきたんだから
わたしが皆からつめたく扱われるのも仕方ないよね

…でもさでもさ
これは…本当、言い訳に過ぎないけどさ…
私は私なんかに話しかけてくれるこのことが嫌いとかじゃないの いい子ぶってるとかそんなこと思って冷たい言葉を言ってた訳では無いんだ
…そんな優しい子は私みたいなやつよりかはもっと穏やかで優しいこと絡む方がいいと思う
…だからね、わざと切り離してるだけなんだよ

こんなこと言っても多分だいたいの人は信じてくれないだろうな
またお得意の嘘でしょ?
とか言われるはず
…そう言われてしまうのは私が悪い
今まで嘘ばっかりついてきた私が悪いんだ
嘘すらつかなかったらもっとみんなに信頼されてたんだろうけどな
…なんてこと思ってももう遅いんだろう

今の私はもう嘘をつくことに抵抗なんてなくなってしまった
嘘をつくことが当たり前みたいになってきてしまった
はじめは…はじめは相手のことを思ってついた嘘だったはず

私はいつから嘘にまみれた人間になったのだろう

小学校半ばの頃は嘘を使う頻度は平均ぐらいだったと思える
そこまで大きな嘘はついたことなかったし
…あの嘘だって小さな嘘の1つとしか思っていなかった
あの嘘がどれだけ重たいものか今になって気づいた

「…まぁ」

過去ばかり見続けても仕方がない

あと…学級委員に後で謝っとこっかな
聞く耳もってくれてたらの話なんだけどね

まっ、あの子昔から優しい子だし聞く耳くらいはもってくれるでしょ

これも、優しさに甘えてるだけかもしれない
そう言っているもう1人の自分がいることは知らないふりをした

別に自己満足でも構わない
学級委員が許してくれなくてもいい
ただ、心のモヤモヤを解決させたいだけ
そのためにあの子を使うってだけ

…相変わらず私って自己中心的だなぁ

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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