009 ページ12
…結局、あのまま私達の関係も変わることはなくいつも結萌が一方的に私に話している形になっている
…最初は特に何も思わなかったし
そのうち飽きるだろうとかそんなことを思っていた
…だけどあまりにもしつこい…と思う
ここまでこられたら鬱陶しく感じてならない
…ハズ
「それでさ〜その看護師さんが〜」
…結萌が何か話している
私はそれを聞かないフリをした
…実際にはちゃんと聞いているのだが
今日は病院の看護師さんがお付き合いを始めたという内容だった
めでたいことだ 看護師という仕事の都合上なかなか彼氏さんに会えることがないかもしれないが…でも、幸せになってもらいたい
…勿論その看護師に私はあったこともない
どんな人柄なのかも知らない
だけど結萌の話を聞く限りでは結構周りを見すぎててあまり自分の考えを口に出せない人らしい
彼氏さんは優しいところもあって積極性の高い人らしい
看護師さんにない部分を彼氏さんが補っていければいいな…そんなことを思った
「ねぇ、またあの二人絡んでるよ」
…明らかに結萌じゃない声が聞こえた
…他のクラスメートだ
「あっ…ほんとだ
結萌がなんであいつに絡んでんの?」
「さぁ?どうせいい子ぶってんじゃない?」
陰口が聞こえてくる
しかも結萌に対するものだ
結萌はこの陰口が聞こえているのだろうか
…話に夢中になりすぎて気づいていないのだろうか
…分からない ただ、私から見た結萌は気づいてなさそうにも見える
…だけど…気づくのは時間の問題だろう
それを聞いて結萌は傷つくかもしれない
…結萌はいい子ぶって絡んできていないだなんてことは私は分かってる
…だけど、それでもどうして私なんかと一緒にいるのかは分からない
それを聞いても曖昧にしか答えてくれない気がする
…本当、いっつもベラベラと話すくせして
肝心な事は話さないの…本当ばっかみたい
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時