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「あっ…桜丘さん…ちょっとお願いがあるんだけど…」

休み時間恐る恐ると私に声をかけてきたのは
学級委員だった

「…何?」

私はあからさまに冷たい態度をとりながらそういった「…っえっと…その」と学級委員はあたふたとしながら私に何かを言おうとしている
…いや、どうだろうか…明らかにその先の言葉を考えていなかったような…そんな反応だ

チラリと視線をうつすと
学級委員の友達…なのかは知らないがよく学級委員と一緒にいる3人が此方を笑いながら見ていた

…あぁ、そう…
あの三人は学級委員のこと利用してる…というか遊び道具みたいに扱ってるんだろうな

「あのさぁ。学級委員」
「…な、なんですか…?」
「早く用があるなら言ってくんない?
学級委員でしょ?なんでもっとハキハキ喋んないかなぁ」
「…っ…その…ごめんなさい…」
「なんで謝んのかわかんないんだけど…
んで、用件は?」

そういうと学級委員は押し黙った
3人の笑い声がどんどん大きくなって言ってる気がする

「…用がないのに人の邪魔をしに来たんだ…悪いけど、向こういってくんない?」

そう言ったら
三人のうちの1人…名前わかんないや
A子 B子 C子にしておこう
A子が私に向かってこんなことをいった

「もーう梨愛さんもそうカッカしなーい!学級委員ちゃんはね梨愛さんとオトモダチになりたいんだってさー」

その言葉は教室に嫌なほど響いた

一瞬静まり返った教室
だけれど直ぐに騒がしくなった

「え?嘘、学級委員が梨愛と友だち?」
「ないだろ、それは」
「いくら友達が少なくて友達を増やしたいからって他に選ぶ人いたでしょ」
「つか、陰キャが友達なんか作るんだな」

と学級委員に向かって浴びせられる心のない言葉たち
学級委員は涙目になり俯いた

「…私は」

騒がしい教室の中…全員にこれからわたしの言う言葉が聞こえるよう私はわざと声を大きくした

「学級委員みたいな面白みもない人と友達になんかなりたくないから」

また教室が静まる
…でもそれはほんの一瞬で…

「何それ酷くない?」
「せっかくあんたみたいなのと友達になろうとしてくれてるのに」
「ほら学級委員泣いてるじゃん」
「人泣かすとかサイテー」

…その涙の原因の半分が私だとしても残りはお前達のせいだからな

私は皆から浴びせられる言葉を無視し教室からでていった

…今日はサボろう

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夢咲花 - これからがとっても楽しみです (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)
夢咲花 - 書いてくださってありがとうございます (2019年3月5日 15時) (レス) id: 3588ccbe80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月4日 20時

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