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＊
じいっとドアの隙間を睨むように見つめるユノ君。
するとパキ、パキ……と小さな音とともに、ドアの隙間に固まっているであろう結晶が割れ落ちていく。
最後にパキン、と割れる音を残し、パラパラと欠片が落ちていく。
「あ、良かった。開いたよ」
慎重に手をかけたそのドアノブは、確かに回った。振り向いた彼の目は、ずっと結合部を睨みつけていたからか少し充血していた。少ししんどそうに目頭を抑えながら目薬をさしていたので、反動の系統に近いのかもしれない。
遂に、ここに来てずっと閉ざされていたドアが開いた。
中には結晶の中に閉じ込められた青年と、その傍らに寄り添うように眠る青年。
「ヌナ、この人達が俺たちのヒョンです。
ずっと眠る俺達の体の時間だけ止めて、餓死しないようにしてくれたのがこの、結晶の中にいるホンジュンイヒョンで。
そのヒョンを守るように結晶に閉じ込めて、イェジュニヒョンがこの部屋に入れないように入口を固めてたのがソンファヒョンです」
わっと中になだれ込んだ皆を眺めていると、ヨサン君が寄ってきて1人1人紹介してくれた。
なるほど、彼らが。
「それでユノヒョン、作戦って？」
ひと通り兄貴分の安全を確認して落ち着いたのか、ジョンホ君が思い出したように室内へ腰を据えた。ここで話すってことだと判断し、私とヨサン君も中へ入って床に腰を下ろす。
「上手くいくかはわかんないんだけど……」
ユノ君の言った『作戦』とはこう。
まず彼自身が兄の能力をコピーし、そこに私達全員で乗り込む。そしてヨサン君に透視してもらって2人を探す。もし仮に途中で兄と出くわしてしまった際はウヨン君に写真の中へ閉じ込めてもらう。そして2人を見つけ次第外へ出し、最後に私達自身を私の無効化で外へ出す、といったのが大まかな流れだ。
「あとはもし、ヨサンアが上手く見通せなかったらサナにシバで探して貰えたらなって」
「えー！ユノヒョン、俺は!?俺とミンギヒョンは何役ですか？」
ずっと自分の名前が出てこなかったジョンホ君がぎゃんっ！と抗議の声を上げる。
「肉体労働。最悪ヒョン達抱えて逃げられるし、イェジュニヒョンとも張り合えるでしょ？」
「えー、俺けんかは向いてないけど……まぁいいや」
頑張ろうなジョンホ、とふにゃりと笑ったミンギ君に毒気を抜かれたのか、彼も渋々了承した。
ここまで脅威となってしまった我が兄、やっぱり全てが片付いたら1発くらい殴らせてもらおう。私もそう心に決めた。
続く (更新停止中)
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Tie(プロフ) - 初めまして。ateez目的で読み始めましたが、(地球滅亡の方と共に)とても好みの作品で1作目から何周もしています。もう更新されることは無いかもしれませんが、こんなに面白い作品を作ってくださりありがとうございました。楽しく読ませて頂きました。 (2022年9月3日 17時) (
レス) id: 031775e238 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かまみのさん» 初めまして、お褒めの言葉をありがとうございます。更新やレスポンスにお時間が開いてしまいすみません。本編終了後にはもっとじっくり彼らとの小話も書いていきたいですね……！コメントありがとうございました！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: 2ace97a462 (このIDを非表示/違反報告)
かまみの(プロフ) - めっちゃ面白い！NCT好きだから出てきて嬉しい (2020年9月2日 23時) (レス) id: 30d38f5d7d (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - オンマさん» 初めまして、温かいコメントをありがとうございます！最近忙しくて、前のように頻繁に更新できるかは分かりませんが頑張りますね！私もハマっているので同じ趣味の方がいらっしゃって嬉しいです^^ (2020年5月7日 1時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
オンマ(プロフ) - はじめまして。 この話を見つけてイッキ読みしました^^ のめり込んでいます。 面白い。 頑張ってください。 私は、ATEEZにハマっています。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 51e1e6ee34 (このIDを非表示/違反報告)
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