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それって。それってつまり。
私がここの4人を逃がしたことで彼に負担が……
「あーでも誤解しないでくださいねヌナ。
ヒョンも眠ってしまった今、この状態をどうにかするにはイェジュニヒョンの能力から俺達が出ないとどうしようもできないので。
ヒョンには負担をかけますが……仮にヒョンが起きててもそう言うだろうし、あの人アレでもリーダーだし、頑丈なんで大丈夫ですよ。」
アレでもも何も、私は彼に会ったことがないのでジョンホ君の言うことはイマイチ理解しかねるが……でも確かに私1人で兄をどうこうできる気もしないし、ピオさんから彼らのことを頼まれてる身でもある。
ごめんなさい、と会ったことはないけど心の中で想像し謝っておく。そしてできれば一刻も早く彼と出会えると願おう。
「あ、そういえばミンギだけどね。」
ウヨンがぽん、と手を打った。
「イェジュニヒョンに直接、どこにいるか向こうの世界で聞いてみてください。そうしないと会えないようにアイツがしたから。」
「え、何それどういうこと。」
聞いてないけど、と首を捻ったヨサン君に『あー俺とユノしか知らないと思う』と前置きしてから簡単に説明をしてくれる。
どうやら彼の能力は『記憶を書き換える』らしく、それで兄の記憶を書き換えたようだった。
「じゃあ今イェジュニヒョンは、ミンギのことを『守る対象』だと思い込んでいて、直接彼を通さないと会えないようになってる、と。」
その通り、とウヨン君がサン君を指で指す。
「じゃあなんでウヨンイヒョンあんな青痣残るくらい蹴られてたんですか?」
「ん?能力の効きが悪くなるかな〜って思って。
後は俺ヌナに名前を言おうとしたから、世界のタブーに引っ掛かって処罰対象になったんじゃないかな。」
俺の能力じゃないから分かんない、とあっけらかんと言ってのける。もしかしなくても彼は結構楽天的な性格なんだろうなぁ。
「てことなんでミンギは直接呼んでください。
ユノは知りません、もしかしたらアイツが知ってるかもしれないんでミンギに会えたら聞いてみるのもいいと思います。」
「ちなみにソンファヒョン達は?」
首を振るウヨン君。
やはり彼らの行方というか詳細は、誰も何も分からないようだった。
残りは、ミンギ君、ユノ君、ソンファ君、ホンジュン君の4人だ。
ともあれ半分は今ここで、無事にこうして食卓を囲んでいるわけだし。
「いつか皆で一緒にご飯食べられるといいですねヌナ。」
「そうだねジョンホ君。」
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Tie(プロフ) - 初めまして。ateez目的で読み始めましたが、(地球滅亡の方と共に)とても好みの作品で1作目から何周もしています。もう更新されることは無いかもしれませんが、こんなに面白い作品を作ってくださりありがとうございました。楽しく読ませて頂きました。 (2022年9月3日 17時) (レス) id: 031775e238 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - かまみのさん» 初めまして、お褒めの言葉をありがとうございます。更新やレスポンスにお時間が開いてしまいすみません。本編終了後にはもっとじっくり彼らとの小話も書いていきたいですね……!コメントありがとうございました! (2020年10月10日 21時) (レス) id: 2ace97a462 (このIDを非表示/違反報告)
かまみの(プロフ) - めっちゃ面白い!NCT好きだから出てきて嬉しい (2020年9月2日 23時) (レス) id: 30d38f5d7d (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - オンマさん» 初めまして、温かいコメントをありがとうございます!最近忙しくて、前のように頻繁に更新できるかは分かりませんが頑張りますね!私もハマっているので同じ趣味の方がいらっしゃって嬉しいです^^ (2020年5月7日 1時) (レス) id: 959b48d95f (このIDを非表示/違反報告)
オンマ(プロフ) - はじめまして。 この話を見つけてイッキ読みしました^^ のめり込んでいます。 面白い。 頑張ってください。 私は、ATEEZにハマっています。 (2020年5月6日 21時) (レス) id: 51e1e6ee34 (このIDを非表示/違反報告)
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