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(続きです)
田舎育ちの為、世間の流行に頗る疎い。読書好きと言っても読んでいる本は大体園芸や農業系の本や雑誌ばかりであり、小説や漫画は殆ど読んだ事がない。その弊害なのかは定かではないがファッションに関しては壊滅的であり、兎に角ダサい。放っておくと一日中ジャージなので、普段は友人達や穂鷹夫妻の子供、並びに孫が似合う服を調達してくれている模様。
こんな容姿なので年上のヤンチャなタイプによくモテるが、性癖は至って普通な上にとある事情で断り続けている。
中学の頃、女性の先輩からの誘いを断りきれず、条件付きで恋人関係を結んだ事がある。それ相応に恋人らしい事もしていたが、最終的にはその女性がその条件に耐え切れず数カ月程度で別れてしまったと言う。 当時は友人からも勿体無いとまで言われたが、本人は「そもそも彼女はその条件を承諾したのに、何故それで耐えられないのか理解出来ない」と特に気にした様子も無く、只々冷静な疑問を友人達に振るだけで終わっている。
又、見た目に反して大食漢であり、普段から一食二人前ぐらいの食事を平然とした顔で平らげる。これは世話になっている老夫婦が毎日大量の食事を出す為、全て食べ切らなければ勿体無いと言う使命感が彼を大食漢へと変えた。これでも家族の中では小食の部類。
因みに、穂鷹家は元々大食いの家系である。
(続きます)
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作者名:十二月三十一日 | 作者ホームページ:
作成日時:2021年1月8日 15時