セブチの紅一点5

子供じゃない　DN ページ24

『スイ最近綺麗になったよね』

『私もそれ思ってた！なんか可愛らしさの中に美しさが出てきたっていうか』

『もしかして恋してるんじゃない？ほら乙女は恋すると綺麗になるっていうし♡』

『やー私達の可愛いスイにも遂に春が来たのかしら〜♪相手がセブチの悪ガキ達じゃないことを私は心から祈るわ！』


ダンスの自主練を終え、事務所の廊下を歩いていたら聞こえた会話
この声はメイクヌナや通訳ヌナ達か…

って、Aヌナが恋！？なんですとっ！
しかも僕達のこと悪ガキって…ひどいっ！

メイクヌナ達は僕達の楽屋でもAヌナを誘ってよくお喋りを楽しんでいる。
いつもはどんなことを話してるのかとかも全然気にしないんだけど
今回ばかりはスルーできない内容だったため、こっそり聞き耳を立てることにした

『でもジョンハンだったら許せるわ。あの子案外優しいし気遣いもできるから』

『えー！私はジョシュアかしら。それ以外の子はどうも子供すぎるからスイが苦労するわよっ』

『そうよね〜ディノなんてまだ赤ちゃんみたいなものじゃない〜。可愛いんだけどスイにはもっと大人っぽい人が良いと思うのよね』

全『わかる〜！！』


むぅ！赤ちゃんじゃないし！
もう立派に成人してますから(怒

もう、みんな揃って僕のこと未だに子供扱いして！
お酒だって飲めるし、セブチの中でもしっかりしてる方だし、それに





Aヌナに告白したのだって、僕が一番最初なのに…！


ヒョン達の前でAヌナに告白した日から
カラットや世間の人たちに本物のカップルみたいだねって言われるようになったが
事実、僕とヌナは付き合っていない
だからといって振られた訳でもなく
ただ、僕が返事はまだほしくないってヌナに言ったんだ

もし焦って返事を求めても、良い返事は返ってこないとわかっていたから

だって、ヌナは今まで僕のことをただの弟としてしか見てこなかったわけで

そんな奴に急に好きって言われても困るでしょ

だから、返事はまだいらない。
でもこれからは僕の気持ちを知った上で、僕のことを1人の男として意識して下さいって言った

そしたらヌナも、分かったって言ってくれたんだ





今はようやくスタートラインに立てたって感じだけど
いずれはAヌナと恋人同士になりたいって思ってる


みんなが思ってる程、僕は子供じゃないんだからね！

絶対メイクヌナ達にもそれを認めてもらい
”スイにはディノしかいないわ〜♡”って言わせてみせる！

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