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今更知ったAの気持ち。





俺とAが、





実は同じ想いだということに気づいた。





こんなに嬉しいことは無い。





今すぐにでも助けに行って、一緒の未来に変えたい。





そう気持ちが昂った俺は、





急いで棚からアルバムを取り出し、





事故にあった日、卒業式の近くに撮った写真を





真っ二つに破った。















ふと気がつくと





学校終わり、放課後の教室に変わっていた。





大昇「……早くしないと」





Aが事故にあったのは帰宅途中。





公園近くの十字路で起きてしまった。





今から早く向かわないと、間に合わなくなる。





俺は、思いっきり地面を踏み切って





迅速に走り出した。










数分すると、





目の前にAが歩く後ろ姿が見えた。





大昇「A!」





その姿を見ただけで無意識に声が出る。





それは届くように名前を呼んだ。





この声に反応するように





Aは後ろを振り返った。





『あっ!大昇くん?お〜い』





視界に入った俺に気づき、





手を大きく振り返して見せた。





俺がいつも見てた明るくて可愛く笑う姿に、





ホッと、体から余計な力が抜けていくのが分かった。





大昇「そっち行くからちょっと待ってて!」





呼び止めて、足早にAの元へと向かう。





向かいながら周りを確認すると、





今のところ、大きい車やトラックなどは見当たらない。





気は抜けないけど、少しだけ安心した。










だんだんと





Aとの距離が近くなっていく。





またもう一度、





Aが俺の近くに存在する事が





嬉しくて、





思わず口角が勝手に上がってしまう。










その時





公園から小さいボールが飛び出てきた。





ゆっくりとコロコロ転がっていくのが目に入る。





それを取りに、





子どもが追いかけに行った、…その瞬間





大昇「…嘘だろ」





子どもに気付かず、車が猛スピードで走ってきた。





追いかけることに夢中な子どもも…気づいていない。





最悪な事態が迫り、俺は一心不乱に走り出した。





間に合うかどうかギリギリのライン。





大昇「おい!危な… 『危ない!!!』





え……





……





キキーーーッ





ダンッッッ





……





は……?





…………





嘘だろ?





………





嘘だって言ってくれよ!





大昇「A!!!」





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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時

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