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2人だけしかいない屋上。
静かな空間で、
今俺が起きている状態、
タイムリープも含めて全部を那須に話してみた。
最初は相槌とかしてくれてたけど
いつの間にか沈黙が続いている。
話した事を受け止めれるように整理をしているのか、
それとも、
信じることが出来なくて思考が停止したのか。
どっちか分からないけど、
これ以上困惑させるのは良くないと思った。
大昇「……って事があったらやばいな〜みたいな笑」
那須「……」
大昇「…まぁ、俺の妄想だと思っといてくれ笑、ごめんな」
やっぱりタイムリープなんて当たり前じゃなさすぎる。
俺なんか、すんなり受け入れてしまったけど
そうじゃない人もいるんだよな……。
那須には、いつもの俺の妄想話だと思ってくれたら
それでいいかも。
昼休みも終わりそうな時間。
今日はタイムリープできるか試したかっただけだし
さっさと未来へ帰ろう。
この場を離れようと、動き出した途端
那須「……ちょっと待って」
那須が、ようやく声を出した。
那須「さっきの話、俺は信じるよ」
次に出た言葉は、
強い意志を感じるものだった。
那須「話す事実に疑うことも無いし、それに……」
大昇「それに？」
那須「大昇が好きな人を死なせる妄想なんてしないでしょ」
那須からの信用されている言葉は、
俺の胸をギュッと締め付けた。
そうだよ……死なせるわけないだろ！
また、会って笑って…触れることができる。
その現実が嬉しくて、嬉しくて嬉しくて仕方ないんだから。
大昇「……助けたいんだ。」
那須「…おう。」
大昇「だから、未来からやってきた時に味方でいて欲しい。」
那須「そんなこと言わなくても、いつでも味方だろ」
大昇「ありがとう…そうだよな」
1年越しでも友情というものを感じて、
心強くなりながらも、
切実な感情を抱いた。
大昇「じゃあ…帰るわ！笑」
昼休み、
終わりのチャイムを告げると同時に
カメラのシャッターを押した。
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作者名：ホワイトチョコ | 作成日時：2022年6月20日 21時
