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きょ、きょ、きょ、きょ、





龍我「今日!?」


『うん』





まさかの、クリスマスデートの今日が





先輩の誕生日だったなんて……。





龍我「別に教えてくれたっていいじゃないですか!」


『だってなんか……ね笑』


龍我「なんですか笑」


『恥ずかしいじゃない笑』





段々と首から耳へ、おでこへと顔が真っ赤になる先輩は





とっても可愛かった。





龍我「じゃあ先輩、今日は俺が幸せにさせてみせます!」


『なにそれ笑』





こうなったら気合十分。





この後のデートも楽しくさせてみせる。





龍我「先輩、次行きましょう」





カフェオレを飲み干して、





次のスポットへと向かう。





その場所は、





今日のメイン……





クリスマスのメインと言っても過言じゃない場所。





『わー!綺麗』


龍我「でしょ」


『こんな綺麗なイルミネーション初めて』





ショッピングモールの屋上にある、





クリスマス限定のイルミネーション。





頑張って限定予約出来て良かった……!





龍我「先輩、こっち来てください」





屋上の奥の方。





少しイルミネーションの光が暗くなった場所。





『……綺麗』





屋上から見える、街の絶景。





何処も彼処も、クリスマスの光に包まれた街並み。





それが唯一見えるのがこの場所。





龍我「先輩、はい、コレ。」


『これ何?』


龍我「開けてみてください」





手のひらサイズのラッピングされた袋。





縛られたリボンをゆっくりと解いていく。





中から出てきたのは、





『ぬいぐるみ!……しかも12月の色』


龍我「こっそり、買ってきちゃいました笑」


『ありがとう!』





それから……





龍我「先輩」


『……?』


龍我「俺先輩の事が好きです」


『え……!』





補習の時からずっと





いや、初めて会った日から。





先輩から香った甘い匂いは、





恋の始まりだと気づいた。





龍我「本当は付き合って欲しいです、でも」


『……』


龍我「先輩が今は受験に向けて頑張ってるのを知ってます」


『うん……』


龍我「だから、卒業したら付き合ってください!」





万年、取っかえ引っ変えで女子と遊んでいた俺が





初めて、心から本当に好きっていう人と出逢えた。





だから先輩を大事に想いたいが故のこと。





『……卒業したら、お願いします笑』





今日は最高のクリスマス…誕生日にできた。




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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時

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