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……運命のテスト返却日。
俺の答案用紙だけは、
補習の時間だった放課後に、職員室で返される。
先生「龍我……いいか、じゃあ返すぞ」
龍我「はい……」
ゴクリと生唾を飲む音が、担任と俺で同時になった。
先生「数学…71点、化学…75点、地理…73点」
龍我「はい」
先生「英表…70点、古典…72点、現代文69点！」
龍我「え……」
先生「やったな！龍我！どれも平均点以上だぞ！」
龍我「違う違う……これじゃあダメなんです！」
69点……？
嬉しそうに点数を伝える先生から出たのは
耳を疑いたくなる70点以下の数字。
答案用紙を貰っても、しっかりと69と記されていた。
龍我「終わった……」
先生「何が終わったんだ？良い点数じゃないか」
龍我「俺の気も知らないで言わないでくださいっ！」
あぁ……ああああ
先輩との……クリスマスデートがぁ……！
補習を受ける度に
優しく先輩に支えてもらって
俺が必死になった結果は
恋のゲームのゴングを鳴らし、終わりを告げた。
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作者名：ホワイトチョコ | 作成日時：2022年6月20日 21時
