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放課後





新しいバッシュを持って向かったのは





先生「お、龍我、今日はちゃんと真っ直ぐ来たか」





補習の教室だった。





相変わらず、補習を受けるのは俺一人。





そして、





『今日も遅刻するかと思った』





隣の席のA先輩。





相変わらず、俺に冷たい態度。





もう慣れた、と言うかきっとこれがデフォルト。





先生「じゃあ、今日もやるぞー……」





ガラッガラの教室の中央に俺と先輩。





俺たちに背中を向けて板書していく先生。





その光景が異様で、でもなぜか楽しかった。





先生「……じゃあ今日はここまで」





気がつけば、もう既に1時間が経っていた。





担任はそそくさと教室を出て、





また先輩とふたりきりになる。





『今日の所で、分からないとこある?』





またこの空間で、無防備に俺に近づく先輩。





龍我「分からない事…あります。」


『ん、なに?』





勉強を真面目に教えてくれる先輩への質問。





龍我「どうしたら俺に落ちますか」





至ってふざけているわけでなく、こっちは真剣。





補習も大事だけど、恋のゲームも重要だから。





『……次のテストで全教科70点以上取ったら落ちるかも?』


龍我「それは、答えになってないですよ!」





俺よりも1枚上手な先輩の答え。





龍我「だったら、もし俺が70点以上取ったら」






ゲームは少しでも俺が有利な方がいい。





龍我「俺と、12月25日にデートしてください」





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作者名:ホワイトチョコ | 作成日時:2022年6月20日 21時

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