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伍拾参話 ページ7

少女の手当てをし、私の屋敷へ住まわせて一週間。


なかなか屋敷には帰れないけど、それでも少女――響はいつも甲斐甲斐しく面倒を見てくれる。


いやー、可愛い!
女中ってこの時代なら言うけど、それは少し抵抗があるので響っていう名前を付けました!


この事をカナエちゃん達に報告すると、いつでも蝶屋敷に遊びに来てもいいって言うので、一安心である。



そんな事を思いながら、私は無惨様に微笑んだ。


『一週間ぶりですね、無惨様』


いやー、びっくりだ!
今日の任務が終わり、数時間の余裕が生まれたので休憩していたら、目の前に無惨様よ!


「お前は今用事があるか」


『…………? 無いですが』


「それならば、私の無限城へと来い」


『はいっ!?』


「お前は最近、他の隊士とよくいるな。こうして会えるのは限られている」


『は、はぁ………』


傍から聞いたら、ただの寂しがり屋さんですよ?


「だから、私の所へと来い」


『い、いや………私は鬼殺隊の柱ですよ?』


「私の言う事が聞けないのか……?」


『そうじゃなくて、私は鬼殺隊に身を置く者です。私の目が黒いうちは無理ですよ』


「そうか……」


いやね、そんなにシュンって落ち込まないで下さいよ。
貴方、鬼サイドの長でしょうに……


あーでもっ、推しの悲しむ顔は見てられないッ!
これがファンたる私の宿命なのか………!


『貴方の隣で共に戦えませんが………たまに、そちらへと遊びに行くのはいいでしょう』


「たまにか………お前はその様な時間があるとは見えないが?」


『し、辛辣ですね………それは鬼を滅する仕事があるからです』


そうだ、私がこんなに忙しいのは鬼退治でっ、忙しいのだ。


「それならば、十二鬼月に人間を殺す頻度を下げさせよう」


『えっ?』


「なんだ。そうすればお前に時間が生まれるだろう?」


『いや、確かに私は十二鬼月キラーですが……それでいいの?』


自らの戦力を落とす様な行為……キャラ崩壊起こしてませんか?


「それを条件に、今、私の城へと来い」


えっと………どうする?


こんな所、お館様に見つかったら私クビ?
嫌でも、よくよく考えたら今後の事としては良いのでは?


『…………そうですね、その案に乗りましょう』


十二鬼月が人を殺す量が減れば、鬼殺隊としても嬉しい。


「そうか、鳴女」



ベベン



琵琶の音と共に、視界が急回転する。



あれ、私何か忘れて―――



『――あ、次の任務ッ!?』

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尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月26日 23時) (レス) @page11 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 続きが気になるぅぅぅぅうぅぅう!!!!更新楽しみにしてます! (2022年3月18日 8時) (レス) @page11 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わんフル | 作成日時:2022年2月22日 8時

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