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伍拾漆話 ページ11

いやー、太陽ポカポカで気持ちいいね!


蝶屋敷の縁側で座り込み、涼風を楽しむ。


休暇なんぞ殆どない私にとって、こういう一時の安らぎは実に嬉しいものだ。


『しのぶもそう思わない?』


「何がですか、前触れ無しに言われても困ります。後、散々怒られたのに切り替え早くないですか」


『鬼殺隊士である以上、昔の事をくよくよ引きずらない主義なもので』


「…………そうですか」


ぷいっと顔を背けるしのぶちゃん可愛い、可愛い。


『しのぶはここ最近、調子はどう?』


「……相変わらず、です。鬼の頸を斬るのにも人一番時間がかかりますし」


でも、としのぶちゃんは少し嬉しそうに


「私、少し前から鬼を殺せる毒の研究をしていまして。それがもう少しで完成しそうなんです」


『それは凄いね! 流石は私の愛弟子!』


「ほ、褒めすぎです! それにまだ完成してませんし」


『それなら、もし何か必要な物があったなら言ってね! 上弦の血でも鬼舞辻無惨の血でも何でも持ってきてあげる!』


「いや、確かに鬼の血は必要ですけど! そんな事したらAさんの身が危ないですよ!」


ふかーっと猫みたいに喰いかかるしのぶちゃん。


やっぱり、しのぶちゃんは猫なんだよなぁ……


「あらあらしのぶったら、Aをそんなに困らせちゃダメよ」


「ね、姉さん!? 違うわ、これは………!!」


『大丈夫だよ、カナエ。ただしのぶがあまりにも可愛くてね』


「ちょ!?」


「それは同感ね。それならA、私はどうかしら?」


「姉さん!?」


『カナエも可愛いよ。もう私、ここの三姉妹大好きです』


無論、この三姉妹にはカナヲちゃんも含まれる。


なお、好きなのでお嫁さんに来てくれませんか?と言ったら、しのぶちゃんからドロップキックをくらいました。


えぇ、痛い。


『そ、そうだ! 久しぶりに稽古しない?』


「そうね、滅多にできないものね」


にっこりと微笑むカナエちゃん。


カナヲちゃんが来たということは、もうそろそろで童磨が来る頃だ。


せめて、私が助けに入れるまでの間は生き残っていて欲しい。


『それなら、今回は防御中心で行こうよ』


「あら、どうしてかしら?」


きょとん、と首を傾げるカナエちゃん。


『防御をする時って相手の動きをよく見るでしょ? それが出来れば必然的に怪我をする可能性も低くなるし、攻撃も入りやすくなるからね』


もっともらしい言葉を言うと、カナエちゃんは納得したのか頷いた。

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尊い - 続きが速く見たいです (2022年3月26日 23時) (レス) @page11 id: 730adcd2c0 (このIDを非表示/違反報告)
にゃーちゃん - 続きが気になるぅぅぅぅうぅぅう!!!!更新楽しみにしてます! (2022年3月18日 8時) (レス) @page11 id: 04c952a5b3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:わんフル | 作成日時:2022年2月22日 8時

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