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「桜さん!!!!!」
『……ぇ……っ』

肉が裂ける様な、嫌な音がした
武道が一虎に体当たりして
桜から一虎を引き離した
倒れた彼女の体からは赤い血が流れ出していた

「一虎ァ!
テメェ、何してくれてんだコラァ!!」

千冬が一虎の胸ぐらを掴むが
一虎は殺してやる……殺して……と呟いていた

「おい、桜、おい……!」
『っ……』
「(まだ、まだ息がある!)
早く救急車を!)」

もし、桜さんが死んだら稀咲の思う壷だ
武道は上を見上げる
稀咲は一連の様子を見て話す

「やっぱヤベぇ奴だな、一虎は。」
(え、?)
「そうか。場地をバルハラに引き抜いたのは
それを利用して姉をここにおびき出して殺すためか」

ねぇ、総長?と稀咲が言う
稀咲がマイキーを煽っている事に、武道は気づいた
ダメだ、稀咲に耳を貸しちゃ!
そんな武道の思いもマイキーには届かない

「……殺したかった。
ずっと、テメーが年少から出てきたら
真っ先にオレが殺そうと思ってた。
そんなオレを止め続けてくれたのは、サクラと場地だった。」

マイキーは一虎に向かって一直線に車の山を降りてくる。
誰にも止められないくらいにマイキーは怒っていた

「場地が言ってた
''一虎はマイキーを喜ばせたかった。
桜を傷付けようなんて思ってなかった。
だからアイツは受け入れられない。
マイキーと桜を敵にするしかなかった''ってよ……」

喧嘩は終わりだ。と彼はドラケンと半間の前に立つと言う。
そんなのテメェの決めることじゃねーだろうが、と
手を広げる半間にマイキーは蹴りをきめ、気絶させた。

「人は誰しもが裏切る……
終わらせようぜ、マイキー
テメーが死ぬか、オレが死ぬかだ!」

容赦なく一虎を、マイキーは殴る

「大事なモン壊す事しか脳がねぇなら
オレがここで壊してやる」

蹴り飛ばしたかと思ったら、殴り付け。
殺しちまうぞ……と誰かが呟く
このまま、何も変えられないのか。
武道は何も出来ずただ立ち尽くし、涙を流す
一虎は殴られながらも、先程の事を考える。


「……!」

遠目から、場地が姉と話しているのを一虎は見つけた。

「…漸く見つけた、」

殺意の篭った目で一虎は桜を見つめたかと思うと
ナイフを取り出し、ゆっくりと彼女の元へ向かい
背後から刺した

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あまね(プロフ) - まってます (8月27日 18時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すごく面白いです!更新、お待ちしてます! (7月21日 15時) (レス) @page35 id: 6355dc07ef (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 泣きました! (7月14日 2時) (レス) @page35 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - めっちゃ面白い!というか一虎尊い!!落ちは真一郎君がいいです!更新楽しみにしてます!待ってます! (2022年5月10日 21時) (レス) @page35 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる - このお話好きすぎる!お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ^ω^ ) (2021年12月26日 20時) (レス) @page35 id: ca34c0ec91 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:インク | 作成日時:2021年9月13日 0時

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