羽宮さん、動きます【東京リベンジャーズ】

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場地の前に千冬が立ち塞がる
今ここで稀咲をやったら、マイキーを裏切ることになる、と。
しかし場地は千冬を殴る

『場地君も無茶するなあ……』
「あ、あの……桜さん」
『ん？もしかして武道君？』
「あ、はい！
じゃなくて、なんで桜さんがここに居るんですか
危険ですよ！」

武道はその頃漸く、桜を見つけ話しかけた
オレは今日この人を守らなくちゃいけない。
ぎゅ、と拳を握りしめる武道

『危険は承知だよ
それでも私は、行かなくちゃいけないんだ』
「……一虎君の為、ですか」
『うん。いつまでも喧嘩してる訳にはいかないしね』

それでも、と武道は引かなかった
ここで桜がしんでしまったら
誰も救えない。

「……おい。
お前、なんで来てんだよ。桜」

そこに話しかけてきたのは、場地だった
怒った様子で駆け寄ってくる

『場地君……』
「首つっこむんじゃねェっつったろ。
帰れ」
『それは聞けないお願いかな。』

場地と桜が睨み合う……と思ったら
はぁ、と場地の方がため息をついた

「千冬ゥ、武道、」
「なんですか、場地さん」
「は、はい？」
「コイツの事頼むワ。
オレは稀咲をやる」

そう言って去ろうとする場地を桜は追いかけ引き止めた

『いやいやいや。
場地君、さっきの千冬君の話聞いてた？
今あの金髪の子、稀咲君だっけ？
彼を殴ったら、万次郎君を裏切ることになるって言ってたでしょ』
「……アイツはトーマンに居るべき人間じゃねぇ。
オレはトーマンを守りてぇ」
『その気持ちはわかるけど……！』

その二人を横目に、武道はハッとする
積み上げられた車の上を見ると
倒れていたはずの一虎の姿が無かった
武道が桜の元へ駆け寄るが
……遅かった

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