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「また来たのか、たけみっち」
「何度も押しかけちゃってすみません。
ドラケン君」
「東京から出ろと言ったろ」
「一つだけ、聞きたくて。
12年前、総長不明の暴走族''バルハラ''が居たのを
覚えてますよね?
そのトップは稀咲なんですか?」
ドラケン君の口から語られたのは
予想外の真実だった
バルハラはマイキーのために作られたチーム……
「12年前の10月31日、血のハロウィン。
トーマンはバルハラに乗っ取られ
バルハラを母体とした新生・東京卍會が出来た。
それが今のトーマンだ。」
「それって、もしかしてトーマンVSバルハラの決戦の日……」
「そう。あの日トーマンは初めて負けた。
マイキーのせいで、トーマンは負けたんだ」
「マイキー君の、せい……?」
「あの日、なんでオレは気づいてやれなかったんだろう。マイキーの、まだ15歳のガキの、背負ったでっけぇ十字架を」
次にドラケン君は、ありえないことを口にした
ありえないと思いたかった
「あの日……マイキーは一虎を、殺した。
でもマイキーは捕まらなかった。
何故なら、稀咲が身代わりを用意したからだ。
マイキーは堕ちた。
トーマンはバルハラに乗っ取られ
総長マイキー、そして総長代理 稀咲鉄太を筆頭とした巨大組織に膨れ上がった。
今思えば稀咲がトーマンに入ったのは
初めからマイキーが目当てだったんだろうな」
マイキー君が人を殺すはずがない。
必死に否定するも、ドラケン君は続ける
「お前はあの時のマイキーの立場になっても
一虎を殺さないと言い切れるのか?
好きな奴を目の前で殺した、仇だぞ」
「それってどういう……」
「あの日、俺たちの目の前で
一虎が何をしたか覚えてないのか?
アイツは自分の姉を、桜さんを殺したんだぞ?」
「え……っ
一虎君が、桜さんを……?」
「お前も見てたろ、たけみっち」
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あまね(プロフ) - まってます (8月27日 18時) (レス) @page36 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
ユキ - すごく面白いです!更新、お待ちしてます! (7月21日 15時) (レス) @page35 id: 6355dc07ef (このIDを非表示/違反報告)
ユキト(プロフ) - 泣きました! (7月14日 2時) (レス) @page35 id: 08a263e11b (このIDを非表示/違反報告)
吹雪 雪(プロフ) - めっちゃ面白い!というか一虎尊い!!落ちは真一郎君がいいです!更新楽しみにしてます!待ってます! (2022年5月10日 21時) (レス) @page35 id: f98270bfe7 (このIDを非表示/違反報告)
ぱいなっぷる - このお話好きすぎる!お話作るのうますぎて尊敬しかないです( ^ω^ ) (2021年12月26日 20時) (レス) @page35 id: ca34c0ec91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:インク | 作成日時:2021年9月13日 0時