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「 しげー？？ 」
..... いや、いやいや、いやいやいや！！
こんなんあかんやろ！
そう叫び出したくなる原因は、目の前にいる我らが紅一点のせいで。
男性用のワイシャツの下に派手な赤色の下着を着ている ... らしい。
俺はまだ恥ずかしくて見れてへんから知らんけど。
こんな状態で撮影とか無理なんやけど！
てかなんでこいつはこんな平気そうやねん！
ちょっとは恥ずかしがってもええんちゃう？！
「 もう撮影始まるよ？ 」
赤「 ハイ 」
「 おい大丈夫か 」
苦笑しながら頭をぺちぺち叩いてくる。
くっそ可愛い、でも無理直視出来ひんし、
けど撮影ちゃんとせんなんし。
色んな感情が混ざってぐちゃぐちゃになってくる。
... 俺、こんなんで大丈夫なんやろか。
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「 もうちょっと近付いてみてもらっていいですか〜？ 」
そんなこんなで始まってしまった雑誌の撮影。
ソファの上に2人座り、指を絡めてみたり顔を近付けてみたり。
極力目を合わせないように、でも胸元を見ないようにと必死。
ちょっとそろそろほんまに無理やのに
スタッフさんはもう少し近付けとのご要望。
もう訳分からんし、
お前この場来たらそんなん出来るんか？！？！と問いただしたくなる。
「 ... しーげ 」
俺の上に膝で立ち、Aがその細い綺麗な手で俺の顎を掬った。
突然なことで驚き、黒い瞳に見つめられ、吸い込まれそうな感覚に陥る。
無意識のまま細い腰に手を回し、姫は俺の顎を掬ったまま。
カメラのシャッター音など気にならない程、今だけ時間が止まっているようだった。
「 やっと目ぇあったな 」
「 臆病な重岡さんは木成さんがリードしてあげなきゃな〜って思って。 」
赤「 ..... めっちゃ情けないけど、正直助かった。 」
「 ふふ、まぁファンの子もこういうの望んでるんちゃうん？ 」
赤「 なんか、それ嫌やわぁ ... 」
最初の緊張はどこかへ行って、2人で笑って撮影の幕は閉じた。
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作成日時：2022年11月26日 18時
