酒場のマスターはトリッパー

43杯目 ページ45

店の準備があるからあの後すぐに探偵社からお暇した。

いや〜、濃い一日だった・・・

一日ってこんなに長かったっけ？

眠いなぁ・・・←ついさっきまで寝てた人

乱歩さんの推理ショーは無事終了したかなぁー・・



「今日客来なくていいわ・・」

「だったらちゃんと閉店の看板出しとかないと」

「そんなものな、・・・」

・・・・・・・・・・・・

は？

「なんで居んの太宰さん」

「お客さんだから♪」(ニコニコ)

楽しそうな顔してるな・・・

「仕事は？」

「新人教育さ」(キリッ)

そんな低音ボイスの澄まし顔で言われても・・・

敦君可哀想。

「太宰さんよくクビにならないよねー」

「優秀だからね☆」

深夜テンションかな？←まだ七時

「続きはお酒を飲みながらにしよっか」

「今日はマスターも一緒にどうだい？」

「はっ？」

この人今なんつった？

一緒にどうだい？

未成年のガキにお酒どうだい？ って⁈

はあ⁉

「マスター、そんな軽蔑した目・・・
というか顔全体どうにかして」

「ごめん、呆れてた」

「呆れないで」(涙)

でも確かにこの人18歳で既に飲んでたしなぁ。

・・・・・・

「いっ、」

「？」

「一杯ぃ、だけなら、いいです・・・ょ」

「本当かい？ それは嬉しい♪」(ニコニコ)

あ、また


嬉しそう。






私は二杯のお酒を注いだ後、太宰さんの右隣に座った。

太宰さんのお酒はアルコール強めで丸い氷が入っている。

私のお酒はアルコール弱めのものを選んだ。

(飲むの怖いなぁ・・・)

太宰さんは早速一口飲んだ。

「うん、美味しい。美人さんが隣にいてくれるからいつもよりももっと」

「セクハラでけい、軍警呼びますよ」

「えー」

えーじゃねぇよ。

「マスターもほら」

太宰さんに促され、勇気を出してグラスの縁を口元に持っていった。

(いざっ！)

グイーーーーッ

「初めてのお酒はどんな感じ？」

「う〜〜喉が変な感じ・・・。変な味・・」

「はは、そのうち慣れるよ」







「ところでマスター」

「なぁに〜？」

頭がふわふわする・・・

(・・・！ /////)

あれ、太宰さんの顔赤くなってる。

お酒強いはずだよね？

「ん〜〜？」

「あ、その、私のことはもうお兄ちゃんって呼んでくれないのかな？
まだ日付は変わってないよ？」

あーあったなそんなの・・・

「お店に誰か来たら、恥ずかしいからヤダァ〜」

「今日はもう誰も来ないよ」

「なぁで？」

「閉店の看板を出したから」



「へ？」

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