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40杯目 ページ42

コツコツコツーーーー

暗闇の向こうから複数の足音が聞こえる。

ピリッとした空気。

コツコツコッ、

止まった。

私は笑顔で迎える。

酒場の時の笑顔で。

「お久しぶりです、黒蜥蜴の皆さん」(ニコッ)

なんだろう、いつもしていた笑顔なのに違和感がある。

「何故貴方がここにいる、マスター」

「ちょっと探偵社に用事があったもので」

変わらず笑う。

「そうか、我らも探偵社に用があってな」

(・・・・・・)

(・・・・・・)

「すっごく申し訳ないんですけど、今日のところは引き上げてもらえませんか?」

「⁉」

「悪りぃなマスター、俺らは命令でここに来てんだ。ただで帰るわけにはいかねぇ」

「まぁ、普通はそうですよね・・・」

じゃあ、

「上から戻れ、って言われたら・・・
帰ってくれますか?」

「「「⁉」」」

「いや、私としはこのまま襲撃してもらっても全っ然構わない、むしろやってほしいんですけど・・・
そうしたら探偵社には多額な費用と近所のクレームが来ててんやわんやになるんですよ・・・
それだといつも太宰さんに迷惑をかけられてる国木田さんが可哀想じゃないですか?」

「へっ、知ったことか。そもそも皆殺しにするんだから費用やクレームの心配なんていらねぇだろ?」

「ーーーー確かにやられますよ。けど、」

「?」

「やられるのは貴方方ポートマフィアです」(ニコッ)

(((ゾクッ)))

一瞬周りが冷えた気がした。

私寒いのは嫌いなんだけどなぁ・・・。

「何故そう言い切れる?」

「貴方方がたかが零細探偵社ごときと思っているうちは勝てないから」

つまり、

「あまり探偵社を舐めない方がいいですよ?」(ニコッ)

ジャキッ!

首元に冷たい何かが当たった。

目線を下げると銀ちゃんが短刀を私に突き付けていた。

「すいません、お喋りが過ぎましたね」

「・・・」

いつでも殺れるという鋭い目だ。

私は左手で短刀に触れた。

「いいですよ、殺っても」

「・・・!」

銀ちゃんの目が丸く開かれた。

その後、銀ちゃんは短刀を戻して広津さん達の元に戻った。

「マスター、今回は我らが引こう」

「なっ⁉ どういうつもりだジィさん‼」

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作品ジャンル:アニメ
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Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時

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