30杯目 ページ32
「16だけど、それが何?」
「ふむ、16か〜・・・。流石にその歳じゃ可哀想だね・・・」
太宰さんは左手を顎に当て、何かを考えているようだ。
「ねぇ、太宰さ
「よし、じゃあこうしよう!」
顎に当てていた手を離して人差し指を立て、
閃いた! っていうような顔をした。
「何が?」
「君へのお仕置き♪」
私が戸惑いの表情を浮かべる前に、太宰さんは私の耳元でそのお仕置きの内容を囁いた。
「ーーーーーーーー⁉ はっ⁉」
「殴られた代償にしては安いと思うけど?」
「え、でも、そんな恥ずかしいこと・・・/////」
「恥ずかしがるようなことではないだろう?
それに前に言っていたじゃないか」
「いや、あれは〜・・・」
私は目を泳がせながらどうしようか迷っていると、
いきなり太宰さんは自身の唇を私の首元に落とした。
「ひゃっ!」
顔が一瞬にして熱くなった。
「中々いい声を出すね」
「な、なななななな何すんの⁉」
「別に? ただアレが嫌なら、こういうこともできるんだよ? ってこと」
太宰さんは妖艶な笑みを浮かべて私を見てくる。
こんな笑みと条件に耐えられるような心を持っていない私は、
「わ、わかった! 最初ので! 最初のお仕置きにさせてください‼‼」
太宰さんはニコッと笑い、私の上から離れて立ち上がった。
一瞬チェッ、って聞こえた気がしたけど、私の思い過ごしだろう。
「早く行かないと、皆待ってるよ?」
イコール
(とっととこの縄外せ)
「そうだね、そろそろ行こうか」
太宰さんは私の後ろに回り込んで、両手を縛っていた縄を解いてくれた。
やっと解放された〜。
ふぅ、と一息ついたのも束の間。
私は思い出した。
そうだ、
本当の地獄はこれからだ・・・
私が青ざめるのを気にせず、太宰さんは私の右手を引いて部屋を出て行った。
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首筋へのキス
「独占」「執着」
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Wiyu(プロフ) - 続編行きました! 更に亀になると思いますが宜しくお願いします!!! (2018年9月23日 3時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» いえいえ気にしないでください( ´ ▽ ` )b (2018年8月29日 0時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - Wiyuさん» 読み返しました!変なこと言ってすみませんでした!! (2018年8月29日 0時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
Wiyu(プロフ) - イゼッタさん» 会話文は基本「」なので問題はありません (2018年8月28日 7時) (レス) id: 282d795185 (このIDを非表示/違反報告)
イゼッタ(プロフ) - 最後の方夢主のセリフが「」になってますよ! (2018年8月28日 3時) (レス) id: 1f346eff48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Wiyu | 作成日時:2018年6月19日 17時