酒場のマスターはトリッパー (ページ12)

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11杯目ページ12

その後中也とは別れて店へ戻った。

(服はまたでいいや)

お酒が店に届くのもまだ先になるな。

余ったお金は店の奥にある個室の棚にしまった。

(ここで寝るのも慣れたな～)

最初見たときは

「うん、ある。ゲームでこんな宿」

それに尽きた。

宿じゃないけど。

服の前に財布も買わなければ・・・

え、もしかしてお金私も稼がないと間に合わない⁈

(ホントこの店のシステムどうなってんだよ！)

考えることは色々あるけれど、まずは開店準備をしなければ！

その日最初のお客様

「いらっしゃい」

「うむ、なかなか良い店だ」

「ねぇ～社長！僕お酒よりも甘いお菓子とかが食べたい！」

はいキターーーー‼

「ケーキなどもありますよ」(ニコッ)

「えっ、ホント！じゃあ僕それ食べるー‼」

元気良くて可愛いよ乱歩さんっ‼‼‼

「ジュースは何がいいですか？」

「ジュースもあるの⁉ じゃあラムネ‼」

斜めいくね。。

まあ乱歩さんだからなぁ。

「はい、かしこまりました」(ニコッ)

「そちらは何にしますか？」

「任せる」

「かしこまりました」(ニコッ)

「お待たせしました」

「わーショートケーキだー‼」

テンション高いねー。

ちなみに社長には日本酒。

確実に雰囲気それだろ。

それを飲んで社長は美味いと一言。

「お二人はどのようなご関係で？」

「ん？なんでそんなこと聞くの？」

「うちは情報が御代ですので」

「へー、僕は武装探偵社の名探偵！」

うん知ってまーす！

「こっちは社長だよ！」

「社長さんなんですか、すごいですね」(ニコッ)

「・・・」

だんまり・・っすか。。

「この店には様々な情報が集まると聞いている」

御代だからね

「それが御代ですから」

「そこで貴女に頼みがある」

え、何怖い

「何でしょうか？」

「近頃街を荒らしている人食い虎について、何か知っていることはないか？」

あ、敦くんだ。

もうそんな時期なんだー、つかまだそんな時期なの⁉

「なるほど、私から情報を＂買う＂。
ということですね？」

「買う、つまりそれにも御代が必要か」

「はい」

これも謎のメモより。

「しかしこれについての御代は今までのものと少々異なります」

「・・・」

怖いよ社長・・・

「簡単に言いますと私のお願いを聞いてくだされば情報をお渡しします」

「貴女の願いか・・・」

「さあ、どうなされますか？」

探偵社の社長さん？