酒場のマスターはトリッパー

10杯目 ページ11

「手前、なんでスーツケースに金入れてんだよ」

「買出しですごい額使ったんですよ」

「店でもやってんのか？」

「えぇ、まぁ」

そんなことよりも早くゲーム、ゲーム、ゲーム♪

私達はゲーム機を挟んで向かい合わせに座った。

お金を入れて、対戦を選択。

「手加減しねぇからな」

「それはこっちのセリフですよ」

「言うじゃねぇか」

ゲーム機から開始の合図が聞こえた。









「ーーーそれで、何か言うことは？」

「・・・参った」

結果は私の圧勝。

まぁ当然の結果だな。

「手前、その手捌き、相当やり込んでるだろ」

「ゲーマーに不可能は無い！」

「ドヤ顔で言うな！」

あの中也とゲームできたんだ、これが満足せずにいられるかっての！

「そういえば、私が勝った時のこと決めてませんでしたね？」

「ぐっ・・・‼」

負け顔もかっけぇっ・・・‼

「私前々から下僕が欲しいと思ってたんてたんですよねぇ」

「はぁ⁉ 下僕⁉」

驚き顔ゲット・・・‼

「な〜んて、冗談」

「冗談っ」

「ーーー友達、に、なってくれませんか？/////」

なんか恥ずっ/////

たったそんだけのことを言うだけなのに、推しだからか顔を逸らしてしまった。

「・・・！//」

顔の向きを中也の方に戻すと

「どうしたんですか？ 顔、赤いですよ？」

「なんでもねぇよ‼」

何かあったんだ。

「そんなんでいいなら、俺は別に・・・」

「よっしゃ！ じゃあ今から私達は友達だ！よろしくね、中也‼」(キラキラ)

「一気に口調が変わったな・・・」

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