依存疾患３

第122話 ページ32

貴方side

目の前には口から血を流す興奮した柳生君

顔の左右には柳生君の腕

足は絡まされて動けない

今まで色んな危機があったけど今までで詰んでる…

ど、どうしよう


すごくこわい…


貴方「あの、ほんとに無理だから離れてっ」



とりあえず体を少し上げて肩を押してみてもビクともしない


柳生「ああァあ………こんなに近くにA様がいる……私のこと気持ち悪いですよね？離れたいですよね？…なら思いっきり殴ってどかしてくださいｯ…！」

眼鏡で表情がよく分かんないけどきっと大変な事になってる…

貴方「ﾋｯ!」


柳生君はもっと体を密着させてきた


しかもお腹の辺りに堅いナニカを感じる…


柳生「分かります？……私がどれだけ興奮して昂っているか？……早く離れたいですよね？早くしてくださいィ」

耳元でゾワゾワと話しかけてくる



怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い


生理的な涙が出てくる


貴方「ｳｯ……ｸﾞｽｯ」


柳生「あぁァ………A様が私のために泣いてくださってる…嬉しい、嬉しすぎますｯ！！もっと、もっと私を見てくだ………貴方「気持ち悪い！！！」

ドゴッ！！

火事場の底力で思いっきり殴った


柳生「アグッ！」


柳生君がバランスを崩した隙に立って逃げようとすると…


ガシッ

足を掴まれた

柳生「待ってください！」


貴方「離して！無理！！」


そう言って足をブンブン振るがもビクともしない


柳生「どうか、どうか！私の話を聞いてください！」


うっ…

大分理性も戻ってきて色々考えてみると部活中とか気まずい雰囲気になるし多分精市達にも迷惑がかかるかも…………


貴方「……わかった。変なことしないなら椅子に座って。」


そういうと柳生君はすごく嬉しそうな顔をして座った


柳生「先程は取り乱して本当にすみません。実は……」


つまり柳生君はジャッカルのアドバイスで我慢しないようにしたらしいけど我にかえって我慢したらしい


なるほど…

つまりジャッカルの所為か


いや、それでもおかしいでしょ

すんごい怖かったし


貴方「そっか…そうだよね……まあ我慢できない時もあるよね……人間だもの」

そういうと嬉しそうに

柳生「なｯならッ！これから暴走しないように定期的にお願いしますｯｯ！」

え？

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